【ワシントン=勝田敏彦】米国で一緒に生活していた女性を刺してけがをさせ有罪判決を受けた後、仮釈放で保護観察中だったワシントン近郊に住む男(32)が、その女性にメールを1通送ったことから仮釈放が取り消され、さらに15年の禁固刑に服すことになった。被害者との接触を禁じた仮釈放の条件に違反したため。メリーランド州の地元紙が報じた。 男性は2005年10月に起こした傷害事件で禁固20年の判決を受けた。刑期を15年残して仮釈放になり、いったん復縁したが、その後、大げんかをしてまた断絶。「悪かった。時間があれば電話をくれ」と仲直りメールを送った。 女性がメールを証拠に仮釈放の条件違反を訴え、15日に審理が開かれた。検察側が「女性は男性に殺されると恐れていた」などと主張。判事は残りの刑期に服すよう命じた。 男性は女性との間に娘が1人いる。受刑中、カッとなる性格を直すための研修などを受けていたという