在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)大阪府本部が入る大阪朝鮮会館(大阪市東淀川区)の土地建物が差し押さえられていた問題で、大阪地裁は8日、この土地建物の競売の開札を行い、朝鮮総連とは無関係とみられる業者が約6億円で落札した。この業者が期限の3月10日までに納付し立ち退きを求めれば、府本部の明け渡しは避けられない見通しとなった。 地裁や登記簿などによると、同会館は昭和40年代に建設され、鉄筋コンクリート地上6階、地下1階建てで延べ床面積約3600平方メートル。先月17日に始まった入札には8者が参加し、売却基準額は約2億2400万円だった。 同会館の土地建物については、朝銀大阪信用組合の経営破綻(はたん)により、朝鮮総連の関連会社への融資で焦げ付いた不良債権を引き継いだ整理回収機構(RCC)が平成17年12月に競売を申し立てた。これを受け昨年8月に競売が予定されていたが、土地建物を所有する関連会社