早川漣選手(24)は生まれ育った韓国から来日して2009年に帰化し、姉の浪さん(27)と五輪を目指してきた。 けがの影響で出場権を逃した浪さんは、東京の自宅でインターネット中継を観戦し、「漣から勇気をもらった。早く復帰して次のリオ五輪は一緒にメダルを取りたい」と話した。 姉妹は、幼少期に両親が離婚し、祖母に引き取られて育った。浪さんは10歳の時にアーチェリーを始め、1日12時間以上の猛練習に耐えて韓国のジュニア代表まで駆け上がった。姉に続いて、漣さんも小学3年生の頃から始め、2人で励まし合って弓を引いた。 浪さんは04年、日本に移り住んでいた母の姫さん(54)の勧めで来日し、日体大で競技を始めた。一方、韓国では、漣さんがアーチェリーの成績不振で実業団を辞めさせられ、競技生活をあきらめた。浪さんは、「言葉も通じないし、友達もいない。行きたくない」という妹を説得し、07年に日本に呼び寄せた。「