Web2.0の企業版「エンタープライズ2.0」が注目されています。昨年、JEITAが主催したパネルディスカッションに登壇しました。2.0以降はどこへ向かうのかという議論は刺激に溢れていました。そして同時に「現場の温度差」を痛感します。1.0にも満たない中小企業は多く、原因の大半は「社長」です。本シリーズでは1.0も遠い彼らを「エンタープライズ0.2」とし、「他山の石」となる祈りを込めて実例から問題点を指摘します。 万引き防止にISDN エンタープライズ0.2な社長が率いるU社では「万引き」に頭を痛めていました。そこで「空箱」を展示し、客は空箱を持ってレジに進み、中身を受け取る形にしたのですが・・・なくなりません。「身内の犯行」だったからです。バックヤードでアルバイトがカバンにしまい、他店やネットオークションに転売していたことが棚卸しで発覚しました。 社長は「監視」の強化を考えますが、数店舗