警視庁滝野川署地域課の男性巡査長(27)が、東京都北区の路上にいた少年3人を立ち去らせるため拳銃(けんじゅう)を抜いていた問題で、警視庁は14日、特別公務員暴行陵虐容疑などで書類送検するとともに、停職1カ月の処分にした。警視庁には全国から約600件の意見が寄せられ、9割以上が「毅然(きぜん)とした行動」などと巡査長を支持するものだった。処分の軽減を求める地元住民の嘆願書も出されているが、「違法に拳銃を向けたことは重くみざるを得ない」(人事1課)として処分した。 警視庁によると、巡査長は先月26日夜、「(少年の)声がうるさい」との苦情の通報を受け、北区滝野川の路上に駆けつけた。名前や住所を聞くと、少年3人は「いやだ」と拒否。遅れて到着したパトカー勤務員が苦情が寄せられていることを伝えても、「いま来たばかりで関係ない」と反抗的な態度を示した。 パトカー勤務員が場所を移動するよう求め、3人は歩き