近年では視聴率の低迷が囁かれる紅白歌合戦だが、それでも大晦日には多くの日本人の注目を集めている。だが世界は広い。世の中には、数十カ国の代表がそれぞれの国家のプライドを掛けて戦う大規模な歌合戦が存在する。しかも、それだけ大きな国際歌合戦だと、いろいろとややこしい政治問題まで起こってしまう。 今回はその「大きな歌合戦」と、その出場をめぐって起こった国家間のイザコザをご紹介しよう。 「大きな歌合戦」とはすなわち、1956年に始まったユーロビジョン・ソング・コンテストのことだ。欧州放送連合(EBU)に加盟している各国で行われる予選を勝ち抜いた曲を歌うアーティストたちが、毎年5月に開催される決勝戦に一堂に会し、生放送されるパフォーマンスを視聴者の電話投票などで評価、順位を決定するという世界最大級の音楽コンテストである。
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