改正利息制限法の完全施行を6月に控え、なぜか信用金庫や信用組合といった地域金融機関が危機感をあらわにしている。 今回の改正では、消費者金融の制限利率の統一、つまりグレーゾーン金利撤廃が注目を集めたが、その陰で悪徳業者を排除するための改正も併せて行われた。 その一つがみなし利息。これはカネを借りた際の手数料などを利息と見なし、法の網にかけようというもの。だが、今まではATM手数料などはその中に含まれず、利息の代わりにそうした名目で法外な手数料を取る業者が多かった。 こうした法の抜け穴をふさぐため今回、ATM手数料を利息と見なし、1万円以下の借り入れで105円、1万円超で210円を上限とするという条文が新設されたのだ。これが金融機関に思わぬ火の粉となって降りかかった。 どういうことか。一定の枠内で残高以上のカネを引き出すことができる総合口座を開設している場合、提携外のコンビニATMなどからカネ