印刷印刷用画面を開くURLをメールで送るtwitterにこのエントリを追加 mixiチェックこのエントリーをはてなブックマークに追加 広島で被爆した神戸市の男性(84)と中村武吉さん(83)が原爆症と認めなかった国の処分の取り消しを求めた訴訟の判決が9日、大阪地裁であった。山田明裁判長は処分を取り消したほか、行政事件訴訟法に基づいて原爆症認定の義務づけを求めた男性の訴えも認めた。原爆症をめぐり、国に対して認定を義務づける判決は初めて。 判決によると、男性は爆心地から約2.5キロで被爆し、中村さんは原爆投下後に広島に入って被爆者の救護に携わった。2人は1997年と2002年に心筋梗塞(こうそく)を発症し、08年に認定申請したが認められなかった。国は訴訟で「たばこなどが原因の可能性がある」と主張したが、判決は「広島での行動や症状などに照らすと、放射線が原因の心筋梗塞と認められる」と判断した