先端研が日本酒の熟成のしくみ解明 鶴岡・品質管理などに期待 2012年03月08日 21:23 日本酒の熟成による成分変化を調べる杉本昌弘講師(中央)らの研究グループ=鶴岡市・慶応大先端生命科学研究所 慶応大先端生命科学研究所(鶴岡市)は8日、杉本昌弘講師らの研究グループが、日本酒を貯蔵し熟成させることで、雑味を示すアミノ酸が減少することを化学的に確認したと発表した。減少幅は「生酒」よりも加熱殺菌処理した「火入れ酒」の方が大きいことも分かった。酒どころ山形での今後の品質管理や最適な貯蔵法の確立などが期待されるという。 鶴岡酒造協議会、庄内地域産業振興センターとの共同研究による成果。鶴岡市や庄内町の酒造会社8社から提供を受けた日本酒を貯蔵し、成分の変化を先端研のメタボローム(代謝物質)解析技術で4カ月間にわたり分析した。 各社ごとに、原料米や酵母、水、精米歩合、仕込みなどがほぼ同じ条件で