愛知県知事に6日当選した大村秀章氏(50)の男性私設秘書(31)=6日に退職=が、障害者事業のフランチャイズ(FC)会社(同県安城市)の取締役として、「大村の力で特別に県の審査が通る」などとFCへの参加を事業所に働きかけ、同社が1千万円を超える加盟金の支払いを契約させていたことがわかった。複数の元傘下の事業所が取材に証言した。厚生労働省は「なぜ多額の金が必要なのか理解できない」としており、監督する愛知県はFCの実態調査を始めた。 FC会社は大村氏が厚労副大臣だった2009年2月に設立された。元秘書は、FCに加盟した事業所に大村氏側へ1口5万円の献金や1枚2万円の政治資金パーティー券の購入を求め、一部が応じたという。FC本体も同年に同氏側に献金していた。 このFCは障害者自立支援法の就労継続支援A型事業所を展開。契約書によると、FC本体は最大で加盟金1050万円と保証金200万円を事業所