1970年に日航機「よど号」をハイジャックし、現在北朝鮮で暮らす実行犯の元赤軍派4人とその妻2人のいわゆる「よど号グループ」全員が、これまで帰国の条件としていた「欧州での日本人拉致事件に絡む一部のメンバーらへの逮捕状の撤回」を求めない方針に転換したことが、宗教関係者らによる訪朝団の話などでわかった。メンバーらが希望する早期帰国に向けて大幅に姿勢を軟化させた形で、日本政府との協議を求めているという。 帰国を準備しているのは、ハイジャック実行犯9人のうち小西隆裕(65)、若林盛亮(もりあき)(63)、赤木志郎(62)、魚本(旧姓・安部)公博(62)の4容疑者=いずれも国外移送略取容疑などで逮捕状=と、実行犯の妻の森順子(よりこ)(56)、若林佐喜子(55)=いずれも旅券法違反容疑などで逮捕状=の2容疑者の計6人。警視庁は、魚本、森、若林佐喜子の3容疑者が欧州での日本人拉致事件に関与したとして