パートワークやウイークリーブックなどと呼ばれる「分冊百科」の創刊が相次いでいる。週刊や隔週刊で冊子をそろえてゆき、付録集めや趣味に挑戦できる点が魅力。年齢を問わない人気で、創刊号100万部を記録するヒット作も。好調を支えるのは、読者の好奇心をくすぐる多様な企画力にあるようだ。(舛田奈津子) 分冊百科専門の外資系出版社「デアゴスティーニ・ジャパン」が発売中の『歴史のミステリー』(週刊)は、創刊号(1月15日発行)の売り上げが100万部に。過去最高だった『ザ・クラシック・コレクション』(平成6年)の180万部に次ぐ記録。歴史ブームに加え、創刊特別定価190円という手軽さが支持されたようだ。 同社は、昭和63年に日本市場に参入。多彩な企画と豪華な付録、派手なテレビCM戦略で注目されるようになった。これまでに100以上のタイトルを販売。総販売部数は3億冊にのぼるという。現在は本物の鉱石が付く『地球