08年12月25日、新潟県見附市に飛来したトキ=小林正明撮影08年12月25日、新潟県見附市に飛来したトキ=小林正明撮影 新潟県と佐渡市は13日、佐渡島で昨秋放たれ、本州に渡った3羽のトキを捕まえて島に戻すよう求める要望書を環境省に出した。地元側は「島ではえさを増やす努力もしており、安心して過ごせる」と訴えるが、環境省は「このまま見守る」との立場だ。 野生に復帰させるため、昨年9月に環境省が放鳥したのは雄雌5羽ずつ。本州に渡ったのはいずれも雌で、11月に見つかった最初の1羽は新潟だけでなく長野県内を含めて転々としている。今月、さらに2羽が本州で確認された。 残る7羽のうち1羽は死亡し、1羽は行方不明。島で確認されるのは雄4羽と雌1羽だけになった。佐渡市の高野宏一郎市長は「本州側には十分なえさがないかもしれない。このままでは今春の繁殖も期待できない」と心配する。 島では、かつての