所有者に納付義務 新制度3年間で 駐車違反をしたドライバーが反則金を支払わない場合に、車の所有者に納付が義務づけられる「放置違反金」の大阪府内での滞納総額が、制度開始約3年で、約21億円(約16万件)に上っていることが、府の監査でわかった。支払い能力があるのに払わない悪質滞納者も多いという。 放置違反金制度は2006年6月施行の改正道交法で導入された。本来、駐車違反は運転者が反則金(普通車で最高1万8000円)を納付する義務があるが、支払わない運転者が続出したため、所有者に同額の違反金を支払わせることができるようになった。 府警によると、初年度の06年度の違反金は35億円(うち未納金7億円)、07年度60億円(同15億円)、08年度66億円(同21億円)。 府警は08年度、前年度の約2・4倍の2500件で口座を差し押さえ、3580万円を強制徴収した。府警駐車対策課は「高額滞納者を督促するな