東京医科歯科大学と東京工業大学は、安価で耐久性に優れ、子供から大人まで使える使い捨て式の補助人工心臓を開発した。 救急時の応急処置や手術までの一時使用など、1か月程度の使用を想定しているが、心臓移植までの「つなぎ」として長期使用も可能という。 開発した人工心臓は、直径8センチ、重さ数百グラムのポリカーボネート製で、羽根車を回転させて全身に血液を送る。羽根車は回転軸がなく、磁石で浮上して回るため血液の塊ができにくい。体の外側に装着するため、交換も容易という。 牛を使った実験で、5頭を60日間生存させることに成功した。8月には研究開発を行う会社を設立。大手の医療機器メーカーと組んで、来年にも国に製造販売の申請をする予定だ。