【パリ=飯竹恒一】フランスのサルコジ大統領の次男ジャン・サルコジ氏(23)が、パリ郊外にある欧州有数のビジネス街、ラ・デファンス地区を管轄する政府系機関EPADのトップに就任する話が浮上。野党から「サルコジ家の身内びいき」と抗議の声が上がり、ネット上でも反対署名運動が起きている。 フランスを代表する有力企業が本社を構える同地区は、約15万人が働く都市再開発地区。そこで、建築の認可などに関する判断を担うのがEPADだ。同地区はパリ郊外のオードセーヌ県にある。 ジャン氏はパリ・ソルボンヌ大で法律を学ぶ学生だが昨年、同県の県議に当選。同県には大統領がかつて市長を務めたヌイイ市もあり、大統領自身もEPADのトップを務めた。ジャン氏は近くEPADの理事になり、12月に理事会で互選される運びという。理事には、大統領の影響下にあると見られる政府関係者や自治体の長、与党関係者らが名を連ねている。 こ