政府は14日、平成21年度補正予算の総額1254億円の「子育て応援特別手当」の支給を停止する方針を固めた。長妻昭厚生労働相が同日、仙谷由人行政刷新担当相と会談し、同手当について1000億円超の支給を停止すると伝えた。 支給停止は、補正予算削減の一環で、仙谷氏が13日に長妻氏に強く要請。長妻氏は14日、原口一博総務相と会談し、協力を求めた。原口氏は自治体で支給事務が進んでいるため難色を示した。だが長妻氏は、補正削減を優先した。 長妻氏は原口氏との会談後、記者団に「最終的には厚労省の判断だ。理解をいただいた上で、私が判断する」と述べた。 子育て応援特別手当は、3〜5歳児の子供を対象に1人当たり3万6000円を支給するもので、公明党が主導して、麻生太郎内閣が編成した補正予算に盛り込まれていた。