歌手・森進一氏と作詞家・川内康範氏の間で起きた「おふくろさん騒動」の「真相」が、2007年4月15日発行の本『封印歌謡大全』に掲載された。そこには、川内氏が『おふくろさん』の改変を知って激怒するに至った経緯や、両者の父子同然の関係、川内氏の森氏に対する特別な思いが記されている。 「この『おふくろさん』は、いったいどうなっているんだ。」 『封印歌謡大全』はさまざまな経緯で世に流れなくなってしまった曲について、ライターの石橋春海氏がまとめたノンフィクション。この中に川内氏を取材して書かれた「作家・川内康範と封印作品」という文章がある。そこに、なぜ「おふくろさん騒動」が起きたのかという経緯がつづられているのだ。 「(この騒動は)筆者が火を付けてしまったという方が正しい」として、石橋氏は「おふくろさん騒動」の発端を明らかにした。その経緯はこうだ。 川内氏は自身のレコードやCDのほとんどを寄贈してし
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