愛媛県松山市議会は三月定例会において、「国旗掲揚と国歌斉唱に関する決議」を可決した。提出したのは自民、公明、松山維新の会など七人の議員で、定数四五中、反対六、棄権二、欠席一を除く賛成多数だった。 昨年の東日本大震災を引き合いに出し、「日本人が心一つとなり、国を再認識し強い愛着をいだき、自国の国旗、国歌を敬愛し、誇りに思うことは、国の伝統や文化を尊重し、郷土を愛する意識の高揚に資するとともに、他国を尊重し国際社会の平和と発展にも寄与する態度を養うことにもつながる」として、「国民の祝日に国旗掲揚し、公の式典での国歌斉唱は、まさにその第一歩となるものであり、松山市議会は国民の国を愛する意識の涵養に資するよう、市、教育委員会、その他の機関において国旗掲揚、国歌斉唱が行われるよう求める」というものだ。 同市議会では、二〇〇六年一二月からすでに議場に国旗が掲げられているが、公的機関や教育現場など範囲を