コロナ禍で顕在化した社会的弱者としての女性の立場を、どうすれば教育を通じて改善でき得るのか。前回のコラムでは、その解に迫るため、そもそも教育とジェンダーギャップにどのような関係があるのかをデータを紐解きながら考えてみた(*)。今回は、具体的なソリューションについて、読者の皆様と一緒に考えたい。 女子のSTEM教育を推進すれば良いと言うほど話は単純ではないのではないか、と前回書いたことへの補足ともなるデータが、以下である。OECDのPISAテストで、理数系のスコアが秀でている15歳の生徒が、どの程度サイエンスまたはエンジニアリングに職を得たいと思っているかを表したグラフだ。 なんと、日本は男女ともにOECD諸国最下位。そもそもエンジニアリングやサイエンスという職業そのものが、中高生のいわゆる“リケジョ”に理解されておらず、かつ全く人気がないのである。 ●が男子、◇が女子 出所:OECD “P
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