タグ

ブックマーク / www.nakahara-lab.net (11)

  • NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: 「聴くこと」ができない「前のめりな人々」

    中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 「聴く」ということに、僕は、興味があります。 経営学習論(Management Learning)の中心的概念になりつつある「他者に内省(リフレクション)をうながす」ということの質が「問い詰めること」ではなく(と、誤解されているところもあるようです)、まずは「聴くこと」からはじまるということも理由のひとつかもしれません。 また、ここ数ヶ月、著書執筆のために、たくさんの方々にインタビューをさせていただいているからかもしれません(中原の拙いインタビューにお答えいただき感謝です!)。 はたまた、自分が、常に「前のめり」の人間で、どちらかというと、「聴くこと」に苦手意識をもっているから、かもしれません。「聴くこと」の重要

  • NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: ストレス耐性・リーダーシップ・ユーモア・危機突破力をもった個人いかに見抜くか?

    中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 ストレスに耐える力 リーダーシップとフォロワーシップ チームを盛り上げるユーモア 危機を乗り越える力 これらは、宇宙飛行士に求められる「個人的資質」だそうです。「壁一つ隔てた向こう」は、漆黒の闇と死の世界。多国籍の人々から構成される「異種混交チーム」の中で、一つ一つミッションをこなしていく。 たとえ万が一、危機に遭遇したとしても、落ち着いて、考える。「今使えるリソース」をチェックし、チームとして動く。 宇宙飛行士には、このような個人的資質が求められます。 ならば、そのような人間をどのように「選抜」するのか。 大鐘良一・小原健右「ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験」を読みました。JAXAにおける宇宙飛行士の選抜プロセス

  • NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: 実践を「ドキュメンテーション」することで広がる世界 - 人々のつながりを再構成する資源

    中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 教育実践にとって「ドキュメンテーション(記録)」とは非常に大きな意味をもっています。 実践とは「かたち」のないものであり、かつ、刻一刻と変化します。ともすれば、教授者は実践の中で立て続けにおこる出来事に追われ、自己の実践への内省を失います。学習者の方も、何を学んできたのか、その意味がわからなくなります。 いずれにしても、ことさらの努力をしなければ、それは「忘却のかなた」に埋もれてしまいます。 教育実践におけるドキュメンテーションの第一の意味は、その「実践の内容を振り返ること」「学んだことの意味を振り返ること」にあるでしょう。ほおっておけば「忘却の彼方」に消えていく実践を「ドキュメンテーション」し、おりに触れて、教育

  • NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: 4つの異なる「組織開発」:人を集めても、なかなか"組織"としてまとまらない社会に生まれたもの

    中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 先日「ラーニングイノベーション論」の授業の前後で、一橋大学の守島基博先生と、「組織開発(Organizational Develpment)」についてお話しをさせていただきました。 短い時間でしたが、 「きっと、これから、日企業でも、組織開発という考え方が大切になりますよね」 という感じの雑談でした。 ▼ いわゆる「組織開発」の定義といえば、国内外の文献に腐るほど定義がありますが、一般的にはこんな風に言われています。 「行動科学の知識を利用し、組織過程に計画的に介入することによって、組織の有効性と健全性を増大させようとする、Topによって管理された計画的ならびに、全組織的な努力過程のこと」(Beckard 196

  • NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: 追悼 マイケル・ジャクソン

    中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 衝撃のニュースが飛び込みました。マイケル=ジャクソンが急死です。週末の夜は喪に服し、WiiでYoutubeのビデオクリップを見ていました。 マイケルといえば、誰もが思いだすのは、なんと言ってもスリラーのダンスです。とはいっても、当時、小生は、まだ小学校2年生。が、それを見たときのことは、はっきり記憶に残っているのです、不思議なことに。 当時、うちの母親かあるいはばぁちゃんが見ていた番組に、高見知佳と藤村俊二の土曜の昼下がりの番組がありました。なんという番組かは忘れましたが、その週のヒットチャートをたどるコーナーがあったような記憶があります。で、特集をやっていたのですね、マイケルの。 それはそれは衝撃だった。小学生な

  • NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: 怒ること考

    中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 怒ることは、体力と気力のいることである。 先日、TAKUZOとカミサンで、お好み屋さんに出かけた。TAKUZOはべているときは落ち着いていた。しかし、自分がべ終わったとたん、「ウ○コ、ウ○コ」と大きな声で放送禁止用語を連発し、さらには、足をバタバタして駄々をこねるので、大変困惑した。 その場で注意しても、聞くわきゃない(泣)。駄々をこね続けるので、さすがに参った。 他のお客さんも、困惑している様子だったので、足早に店を出て、おうちに帰る。 ▼ 自宅の玄関に入ったところで、大きな声で怒った。 1)レストランでは大きな声をだしてはいけないこと、2)自分がべ終わったあとでも、ママがべているのだから、少しおとなしく

  • NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: Learning bar「みんなでリーダーシップ開発を考える」が終わった!

    中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 昨日は、Learning bar(ラーニングバー)でした。 テーマは、 リーダーシップ開発論の最前線: みんなで「リーダーシップ開発」を考える です。 マイクロソフト株式会社でリーダーシップ開発をご担当なさっている小林いづみさん、そして、アカデミアからは、神戸大学大学院 伊達洋駆さんを講師にお招きし、 「リーダーシップを開発するとは、いったい、何をすればいいのか?」 「リーダーシップ開発の最前線では、どのような取り組みがなされているのか・・・最新の研究知見はどこにあるのか?」 について、皆さんでディスカッションを深めました。 ▼ おかげさまで、日のLearning barも満員御礼!! なんと、、、460名の方々

  • NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: わたしの読書法

    中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 を読むことは「仕事」である。 自宅のキッチンカウンターの、敢えて一番目立つところに、今週読まなくてはいけないを積んでおく。 「キッチンカウンターにが積み上がっているのは見苦しい!」と、カミサンは、僕に読書を促す。だから、読まざるをえない(笑)。 僕個人に読書の「忍耐力」や「集中力」があるわけではない。僕の「忍耐力」や「集中力」、そして「読書のパフォーマンス」は、「を置く場所」と、「カミサンの性格」に分かち持たれている。 しかし・・・をうっかりリビングの机に置き忘れようものなら 油断していると・・・ 痛い目にあう。 油断は禁物。 もちろん、TAKUZOの仕業である。 でもでも、、、、まだ油断してはいけない。

  • NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: えっ、、、まさか、自分で靴も履けるの!?

    中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 昨日、保育園で、考えさせられる出来事があった。 保育園の先生が、「TAKUZO君は、今日、下を自分ではけましたよ」と教えてくれたのである。 「たかが下」と思うかもしれないけれど、僕は、びっくりしてしまって、思わず、「うそー」と声に出してしまった。 なぜなら、僕は「下よりも難易度の低いすら、TAKUZOは、自分ではくことはできない」と思っていたからである。 「保育園では、下はけるんですか? まさか、とかも、自分ではいてますか?」 保育園の先生に、おそるおそる聞いてみる。 「はい。手助けはたまに必要ですが、自分でやりますね」 二度目の衝撃。 「事とかはどうですか? 家では、途中で飽きて、自分でべないので

  • NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: Learning barが終わった!:みんなで「やる気」を科学する

    中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 日、4月のLearning bar「みんなでやる気を科学する」が開催されました。 日のLearning barは、 ■やる気の「常識」を問う 株式会社JTBモチベーションズ 代表取締役社長 大塚雅樹さん ■ミドルの「やる気」を科学する 株式会社リクルートマネジメント ソリューションズ 石井宏司さん ■ワークモティベーションの測定 近畿大学 経営学部 山下 京先生(社会心理学) 国際経済労働研究所 八木隆一郎さん(社会心理学) ■社会的構築物としての「やる気」 産業能率大学 情報マネジメント学部 長岡 健先生(組織社会学) という豪華講師陣で、企業・組織における「やる気」の問題を論じていただきました。 ▼ おかげ

  • NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: 教育を語ること

    中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 ずっと昔の話になりますが、確か、NHKで、作家の村上龍さんが司会になり、「日教育の将来やあり方」について、教育学者、教育評論家をたくさん招いて、議論するという番組があったと記憶しています。 番組のあいだ中、様々な教育学者、教育評論家が 「日教育とは○○べきだ」 「日教育現場は~なべきだ」 「日の教師は~であるべきだ」 という当為(べき論)を闘わせていました。ロジカルに、かつ、雄弁に、それぞれの立場から、「日教育は~すべき」を闘わせていました。 それはそれで面白かったのですけれども、この番組の「最高の瞬間」は、一番最後に仕組まれていました。 村上龍さんが、一番最後にこういう問いかけをしたのですね。

  • 1