アメリカのトランプ大統領は外出の自粛などを求めた新型コロナウイルスの感染防止の行動指針について、30日に迎える期限を延長しない方針を示唆しました。今後、経済活動の再開をめぐって、州ごとの対応の違いが一層鮮明になることが予想されます。 これについてトランプ大統領は29日、記者団から指針を延長するのかどうか質問されたのに対し、「自然消滅するのではないか。今、各州の知事が対処をしている」と述べ、延長しない方針を示唆しました。 トランプ大統領は経済界からの要望などを受けて、国内経済の再開を急ぎたい考えですが、大都市を抱える州知事を中心に、ウイルスの感染は収束していないとして、経済活動の再開に慎重な立場を取っています。 アメリカ南部の一部の州では経済活動をすでに部分的に再開させており、今後、州ごとの対応の違いが一層鮮明になることが予想されます。
(CNN) 米国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は30日までに、新型コロナウイルスの「第2波」が年内に起きる可能性について、「個人的にはほぼ確信している」との考えを示した。 ワシントンでの経済関連会合にビデオ会議システム「ズーム」を通じて参加し、第2波到来に関する質問に答えた。「私の考えではウイルスが戻ってくるのは不可避」と表明した。 新型コロナは世界規模で拡散し、アフリカ大陸南部の一部でも感染例を目撃し始めていると指摘し、「地球からは消えないだろう」と述べた。 その上で、「今年中にまた来るとするのならどう対処するのかが我々の運命を決める」と強調。「検討されている対応策が実行されるのなら十分にうまくしのげるだろう」としながらも、「そうでないのなら不快な秋や冬になる恐れがある」と警告した。
新型コロナウイルスをめぐる国会論戦。なぜPCR検査は不十分なのか、経済支援も足りないという野党の追及に、安倍首相はどう答えたのでしょうか。 ◆きょうもこの質問「PCR検査は、なぜ少ないんでしょうか」 緊急事態が宣言されて3週間以上がたつ今も、この質問が、連日繰り返されています。 国民民主党・森裕子議員「PCR検査は、なぜ少ないんでしょうか。この質問に、もうずっと同じ答弁なので、国民の皆さんも『えー』って思ってるんです」 30日、新たな解決策は示されたのでしょうか。 加藤厚労相「それぞれの地域の中でご努力をいただいてるんです。国だけ(旗を)ふったからといって、どうにかなるもんではない」 国民民主党・森裕子議員「もうね、総理、本気度が足りないんじゃないんですか」 安倍首相「さまざまな目詰まり、あるいは地域ごとの差があるわけでございまして、国が仲介をしながら、融通しながら、検査を受けられるように
2020年4月29日、仏国際放送局RFIは、新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、現時点で少なくとも8カ国が訴訟を起こしていると報じた。 記事は、香港経済日報の29日付報道を引用。現在、米国、英国、イタリア、ドイツ、エジプト、インド、ナイジェリア、オーストラリアの8カ国の政府や民間機関が、新型コロナウイルスの感染拡大を招き、自国に大きな被害をもたらしたとして、中国政府に賠償を求める訴訟を起こしていると紹介。「外国による中国への賠償請求を『100国連合』と形容する人もいるが、あながち言い過ぎではないだろう」と伝えた。 そして、8カ国が中国政府に対して求めている賠償額の合計は約49兆5000億米ドル(約5300兆円)となり、これに米ミズーリ州の推定賠償請求額を加えると100兆ドル(約1京1000兆円)を上回り、中国のGDP(国内総生産)7年分に相当する額に達すると伝えた。 一方で、法曹界の関係
ベルギーの国民食といえば、カリカリに揚げたフライドポテト“フリッツ”。 子どもから大人まで愛されているフリッツを、ベルギーでは半数以上の人たちが、週に一度は食べているという。 ところが、週に一度では足りなくなってきているようだ。 新型コロナウイルスの影響で大量に余ったじゃがいもに頭を抱えたベルギーのじゃがいも協会が、少なくとも週に2回はフライドポテトを食べるよう国民に求めている。 新型コロナウイルス感染拡大防止のために、3月半ばからロックダウンに入ったベルギー。 フリッツが最も食される場所であるレストランやバーも営業中止になったため、じゃがいもの消費量が大幅に落ちた。 ブリュッセルタイムスによると、ロックダウンになってから約75万トンのジャガイモが余剰になっており、倉庫に大量に残るじゃがいもに、生産者たちは窮地に立たされているという。 ベルギー政府は4月24日、3段階のロックダウン緩和計画
参院予算委員会で質問する共産党の小池晃書記局長=国会内で2020年3月3日午後3時47分、川田雅浩撮影 新型コロナ感染爆発という途轍もない危機にあって、安倍政権の対策は常に後手後手で方向も定まらない。PCR検査抑制と医療崩壊、立ち遅れる補償……国民の不安が集中する焦眉の課題について、医師でもあり、この問題に取り組み続ける小池晃共産党書記局長に聞く。 安倍晋三政権は新型コロナ政局下、二つのリスクを顕在化させている。 一つは権力構造リスクだ。政権の屋台骨に軋(きし)みが生じた。コロナ給付金をめぐる与党内調整の混乱がそれを際立たせた。「1世帯・条件付き・30万円」が「1人・一律・10万円」に化けたことの是非は別に、閣議決定した補正予算案を2週間後に組み替えるという、安倍1強体制に考えられない不祥事態が出現した。 この記事は有料記事です。 残り5147文字(全文5453文字)
新型コロナウイルスに効果があるか研究が進められている薬「レムデシビル」について、アメリカの国立の研究機関は、患者の回復を早めることが確認されたと発表しました。一方で、イギリスの医学雑誌には、「有意な効果はみられなかった」とする論文が掲載され、来月中旬以降、発表される見通しの臨床試験の結果に注目が集まっています。 こうした中、アメリカのNIH=国立衛生研究所は29日、アメリカなど各国の医療機関が共同で行っている臨床試験の一部を分析した結果、この薬を投与された患者は回復までの日数が平均で11日だったのに対し、投与されなかった患者は平均で15日だったとして、患者の回復を早めることが確認されたと発表しました。 トランプ大統領の会見にもたびたび同席するNIHのファウチ医師は「この薬がウイルスの働きを止めることが証明された」と述べ、今後、標準的な治療として使われるようになるという見方を示しました。 ま
抗ウイルス薬「レムデシビル」(2020年4月8日撮影)。(c)Ulrich Perrey / POOL / AFP 【4月30日 AFP】(更新)米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)は29日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬として注目を集めている抗ウイルス薬「レムデシビル」の大規模な臨床試験の結果、プラセボ(偽薬)と比べCOVID-19患者の回復を30%以上早めることが示されたと発表した。同研究所のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長はレムデシビルの「明確」な効果が示されたと述べている。 レムデシビルは、COVID-19治療効果が示された初の薬となった。開発元の米製薬企業ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)もこれに先立ち、レムデシビルの臨床試験で主要目標を達成したと表明していた。 試験を監督したファウチ氏はホワイトハウス(Whi
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