世界最高峰のイタリア料理店で副料理長を務めたこともある星付きシェフが、サイゼリヤでバイトをしたら自店の経営が劇的に改善した―。東京・目黒の一ツ星レストラン「ラッセ」を経営する料理人、村山太一氏が一バイトとして学んだのは徹底的に「カイゼン」を繰り返す姿勢だった。自店にサイゼリヤ式オペレーションを取り入れたところ、人時生産性は3.7倍に向上、このコロナ禍においても3~5月は黒字を維持した。村山氏が「理想郷」とまでいうサイゼリヤは何が違うのか。自著「なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか?」からその一端をお届けする。 星付きシェフがサイゼリヤで働いて見つけたのは、生産性向上のために何度も改善を繰り返す姿勢だった サイゼリヤのすごい生産性 サイゼリヤでは、160席をたった5人のスタッフで回しています。これには人生最大の衝撃を受けました。内心、「5人!? 絶対ムリムリ」と思っていたけれど、