最近よく耳にするようになった「老後の住み替え」。FPの長野郁子さんによれば、住み替えには「自己実現型」と「現実型」の二種類があるという。「自己実現型」の典型である、共働きで子供のいないAさん夫妻は、定年後、自宅マンションを売ってN県に引っ越した。趣味の山歩きをして楽しく過ごしていたが、そこで思わぬ事態に見舞われる。 【前編】「自宅を売って2300万円で「地方移住」した夫婦、わずか3年で「家を失った」ワケ」 妻からの相談 転居から3年が経った頃、夫のAさんが脳梗塞で救急搬送された。幸い軽かったので後遺症もなく1月ほどの入院で自宅に帰ることができた。 この時点で私に妻のNさんからFP相談があった。 「私はペーパードライバーで運転はもっぱら夫だった。今回の入院時は仕方ないから、地元タクシーを使って病院がよいや買い物をした。雪かきもやり切れないので管理事務所にお金を払ってお願いした。その支出を考え
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