経済産業省の商業動態統計によれば、2020年のコンビニ市場規模は11兆6,423億円ということだが、大手コンビニの2020年度ベースの売上は、1位セブンイレブンで4兆8,706億円、2位ファミリーマートで2兆7,643億円、3位ローソンで2兆3,497億円となっており、上位3社のシェア合計は85.8%という寡占状態だ。 コンビニ業界の陣取り合戦はもう勝負あり、という感じなのだが、この3社の経営資本を見ると、セブンイレブンは「セブン&アイホールディングス」、ファミマは「伊藤忠商事」、ローソンは「三菱商事」であり、2大流通グループであるはずのイオンの名前はない。 コンビニ4位までを見ると、イオン傘下のミニストップが2,909億円となっているが、そのシェアはわずか2.5%だ。はっきり言って、コンビニ市場においてイオングループは完全に敗退したと言えるのである。 しかし、流通の覇者を目指すイオンにと