いやしかし、いま、このタイミングで縦スクロールのマンガを読まないのは、この時代に生きている意味がないんじゃないかくらいの機会損失だと思うんですよ。歴史が生まれる瞬間を見逃しちゃうの? くらいのことだと思うんです。いま目の前で歴史が作られている! のでは?? ということであります。 手塚治虫が、マンガ文法を発明しながらマンガを描いていたようなことが、いま縦スクロールのマンガでは起こっているかもしれない、と。表現手法の発明ラッシュが起こっているんじゃないのかと。
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9月の下旬から弥生美術館ではじまった「一条ゆかり展〜ドラマチック! ゴージャス! ハードボイルド!」。 この展示企画を知ったとき、体中の毛穴が一斉に開くほど興奮し、「展示開催前にマンバで何か書きたい!」と、マンバ通信編集長である伊藤のガビンに強い意思表示をしたにも関わらず……何も書かないまま時間ばかりが経過、気がつけば展示はとっくにスタートし開催期間もそろそろ折り返し地点を迎える(死)。 私の中で一番思い入れの強い一条ゆかり作品といえば『有閑倶楽部』だが、今改めてこの作品のことを思い返してみると、このマンガから学んだことがたくさんあった。きっと、多くの一条ゆかりファンの方々も夢中になって読んでいるうちにさまざまな知識が刷り込まれ、あるとき突然「あれ? これって有閑倶楽部にも出てきたゾ!」という経験があったに違いないと確信している。今日はそのあたりを書きつつ、作品の魅力を紹介できたらと思う。
少女マンガが美人とブスの入れ替わりものを描くときって、どうしても「明るい美人」と「暗いブス」の入れ替わりになりがちだ。「無垢な美人」と「卑屈なブス」と言い換えてもよいが、とにかく、美醜と性格がわかりやすくリンクしている場合が多い。しかし、坂井恵理『鏡の前で会いましょう』は、ひと味違う。 『鏡の前で会いましょう』坂井理恵(講談社) ハイヒールよりフラットシューズかスニーカー 薄手で淡い色のレーヨンは厳禁/厚手のコットンで首まわりのあいた柄物か濃い色を 「with」より「週刊モーニング」 甘いものは好きだけど〝スイーツ〟って言わない カフェより居酒屋 ワインよりホッピー 自覚あります あたしはブスです だからこそ/身の程をわきまえて分相応を心掛け 着たい服より/似合う服 選択を間違えさえしなければ こんな あたしでも人生は楽しい 『鏡の前で会いましょう』坂井理恵(講談社) ブスの自覚があると語
こんにちは、マンバ通信編集部です。 長いようで短かったGWも過ぎ去り、しばらくこれといったイベントもないであろう…… なんて、思っているアナタにっ! マンバ通信がっ! オススメのっ! マンガイベントをっ! ご紹介します〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!! しかも、2つもあるんだゾっ! 開催はどちらも 5月19日(土)からっ! ちなみにどちらも「鴨」がつくマンガ家さんのイベントですっ! まずはこちら 「鴨沢祐仁とイナガキタルホの世界」 『XIE’S CLUB BOOK ~鴨沢祐仁イラスト集~』の刊行(5月23日)を記念し、青山のビリケンギャラリーにてトリビュート展が開催されます。 鴨沢さんの代表作でもある「クシー君」シリーズ。マンガ家としてデビューした作品も「クシー君」の作品でした。 若い頃、アルバイトの傍ら雑誌のイラストを描いていた鴨沢さん。『ガロ』で佐々木マキさんのマンガを読んだことがきっ
たしかに一時代を築いた大作家であるはずなのに、どおくまんについてのインタビューは驚くほど少ない。ならば自分がインタビューしよう。ただそれだけの動機で大阪まで足を運び、どおくまん、そしてどおくまんプロの小池たかし、みわみわにインタビューをおこなった。どおくまん作品の圧倒的なオリジナリティはどこから来るのか不思議でしょうがなかったが、話を聞いていくうち「徹底的に独学であること」にヒントがあるのではないか、と思うようになった。まずは前編をどうぞ。 描き方がわからないまま、筆一本で描いた ──もともと一千万円の賞金が欲しくて、マンガ賞に応募したのが最初なんですよね。その時は一人で描いていた? どおくまん 一人も何も、まだ何もやってないよ。運動だけしかやってない(笑)。ただ、「何かしないとダメやな」っていうのボヤッとあるわけです。将来の夢がまだ何だかわかんない頃でね。マンガは好きやったけど、ちゃんと
こんにちは、ドッグナマコです。 これは誰もが知ってることなのですが、日本のマンガって世界各国で翻訳版が出版され読まれていますよね。ちょっと昔だと『ドラえもん』や『ドラゴンボール』、今だと『NARUTO』『DEATH NOTE』『BLEACH』などなど、挙げだすとキリがないので、今回は「ちょっと意外な作品がフランスでウケている」っていうお話をさせていただきたいと思います。 もともと、フランスやベルギーには「バンドデシネ」という独自のマンガ文化があるのをご存知でしょうか?子ども向けの作品だと『タンタン』『スマーフ』、大人向けだと、メビウスの作品などが有名です。『孤独のグルメ』や『遥かな町へ』を描かれた谷口ジローさんは、このバンドデシネに近い作風(絵柄やナレーション)がウケてフランスでも高い人気を誇っているんです………以上です。(完) いえ、以上じゃないです。続きます。 前述の作品とはまた違った
『ドラえもん』はとにかく読むのが疲れる 伊藤ガビン まず最初に僕の方から説明しておくと、この連載は藤子・F・不二雄先生の『ドラえもん』(てんとう虫コミックス版)を全巻読んで、菅さんとレビューして行こうというものですね。なのでネタバレを大量に含みますので、ご了承ください。ということで。 菅俊一 はい。 ガビン なんでこういうことをすることになったかというと、菅さんに「最近マンガ読んでますか」みたいなことを聞いたら、「『ドラえもん』を全巻読み返してるんですよ」って言ってて、え、なにそれ面白そうだから僕も読みますよ、その話しましょうよ、みたいなことになったんですよね。 で、そもそもでいうと、菅さんはなんで『ドラえもん』読み返すことにしたんですか? 菅 あ〜〜〜〜〜。僕、10年くらい会社で働いてたことがあったんですよ。 ガビン 玩具メーカーですね。 菅 その時にデスクにずっと置いてあったんですよね
『マンバ通信』の伊藤ガビンです。 このサイトは「無闇矢鱈にマンガを読むキッカケを作る」というポリシーで運営されております。そのポリシーを基に新たなシリーズ『1巻でました!!』をはじめたいと思います。 えー、なんの商売でも最初が肝心。映画の初週興行成績、テレビドラマの第一回視聴率などは、その後の展開を大きく左右しますよね。マンガも同様に「第1巻」の売れ行きが、その後に展開を揺さぶるとはよく言われることです。 ですけども。 マンガほど、この「最初の人気」が大きく影響するジャンルってないのではないでしょうか? ご存知の通り、多くの場合マンガは日々の連載を続けながら、同時にストーリー展開を創作してゆきます。壮大なプランで始めても、人気がなく打ち切りが決まれば急速に物語を畳み始めなければなりません。逆に人気が出過ぎて辞め時を失うマンガもあったりしますが。 そんなわけで「マンバ通信」では、いま猛烈に推
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