アップルの開発者向けイベント「WWDC 2009」が12日に閉幕を迎えた。今回の基調講演については、ネットを見ている限りでは、iPhone 3G SとiPhone OS 3.0に注目が集まっていたようだ。 しかし、その裏に隠れた形になったMac OS X 10.6「Snow Leopard」も、負けず劣らず重要な発表である。そこで特集「WWDC 2009 総力レポート」の締めくくりとして、今回から3回に渡って「解体Snow Leopard」をお届けする。新しい「OS X」が何をもたらすのか、米国でWWDCに参加したMac系の開発者・千種氏に語ってもらった。 ジョブス不在で「華のない」基調講演 WWDC 2009の基調講演は、アップルの上級副社長、フィル・シラーのプレゼンで始まった。例年、WWDCの基調講演を飾るCEO、スティーブ・ジョブスの姿はなかったが、シラーはジョブスと同様の喝采で迎え