国際テロ組織アルカイダの脅威が再び高まっています。 アメリカの軍事作戦で指導者ビンラディン容疑者が殺害され、大きな打撃を受けたはずのアルカイダ。 アメリカ政府高官はことし2月「脅威は拡大している」と述べ、アルカイダが息を吹き返しているという見方を示しました。 なぜ今、アルカイダの脅威が増しているのか。 ドバイ支局の別府正一郎支局長が解説します。 脅威の震源地 シリア内戦 アルカイダが今、最も勢力を拡大しているのが内戦が続く中東のシリアです。 戦闘は全土に拡大し、激戦区では行政機能は崩壊。 国境管理もままならない状態です。 “無法地帯”とも言える地域に隣国イラクのアルカイダ組織が入り込み、政府軍に対してだけでなく、他の反政府勢力とも戦闘を繰り広げています。 この組織を率いるのが、イラク人のアブバクル・バグダディ容疑者。 去年4月、シリアの別のアルカイダ系組織と統合し、シリア