いのうえ・たつお 1954年、大阪市生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科教授(法哲学専攻)。「共生の作法−−会話としての正義」でサントリー学芸賞、「法という企て」で和辻哲郎文化賞を受賞。近著に「リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください」(毎日新聞出版)=石戸諭撮影 「保守派にも護憲派にも戦略的な議論は望めない」−−。日本を代表する法哲学者で、「リベラリズム」をリードする井上達夫さん(61)=東京大大学院教授=は、安保法案の審議が大詰めを迎えている国会の現状をこう喝破する。9条削除論を提唱し、議論を呼んできた論客はいまをどう切るのか。ロングインタビューを3回にわけてお届けする。初回のテーマは「安保法案」。保守派、護憲派の論理を鋭く批判する井上さんの真意を聞いた。【石戸諭/デジタル報道センター】
内戦が続くシリアなどからドイツに到着した難民や移民は週末の2日間だけで2万人に上り、ドイツ政府は緊急の対策会議を開いて、難民の支援のため、日本円で8000億円を拠出する方針を決めるなど対応に追われています。 ドイツの玄関口となっている南部のミュンヘンの駅などには難民らが次々と到着し、現地の通信社によりますと、週末の2日間だけでその数は2万人に上ったということです。 こうした事態を受けて、ドイツ政府は緊急の対策会議を開き、難民らを受け入れる国内の自治体が、避難所を設けるための費用などとして日本円で8000億円を拠出する方針を決めました。 一方、国外へ逃れる必要のない「安全な国」のリストを拡大することも決め、人道的な援助が必要な難民と経済的な理由の不法移民とを厳しく区別し、受け入れる数を絞り込むことになりました。 ヨーロッパにやってきた難民の多くは、経済が堅調で受け入れに寛容とされるドイツを目
2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場について、ザハ・ハディド氏のデザインに基づく旧計画で設計を担当した日建設計が7日、ザハ氏の事務所と設計チームを組み、新たな計画の公募にのぞむと発表した。「設計条件も変わったので、作るものも別物になる。デザインありきではないので、前回のものにこだわることはない」という。 ザハ氏のデザイン案は12年の国際コンペで選ばれ、ザハ氏の事務所がデザイン監修、日建設計ら日本の設計会社4社が共同で設計する形で進めてきた。 だが工費の高騰により、7月に旧計画は白紙撤回された。工費を上限1550億円とする新整備計画をつくり、新競技場を建設する事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は1日、デザイン、設計、施工を一括して担う事業者の公募を始めた。 日建設計は「敷地条件など膨大な協議を積み重ねてきた知見と経験を活用したい」とし、同社側からザハ氏側に公
■2005 大きな話からしましょう。2005年は「Web 2.0」の年でした。旧来からある送り手と受け手が固定化した一方通行の情報流通ではなく、誰もが情報を発信できる双方向の状況に移ったことを示す宣言です。 静的から動的へ。傍観者から参加者へ。2005年からの5年間は、インターネットの主役が「人々のコミュニケーションを促進するコンテンツ」であり、「それを支えるサービス」へ移った時代でした。 次に小さな話をすると、インターネットの風景を変えたのは2005年に登場したYouTubeです。 それまで動画を観る習慣は、おもしろFlashを除き、ネットユーザーにはありませんでした。初期の動画サイトは違法アップロードされたものも多かったですが、次第に企業はその広告力に注目し公式チャンネルで動画を配信するようになり、個人もオリジナルの動画でアクセス数を競い合う世の中へと変化していきました。ニコニコ動画/
発売日 2015/09/07 判型 B4変型判 ISBN 978-4-336-05953-6 ページ数 136 頁 Cコード 0097 定価 2,090円 (本体価格1,900円) レイモンド・カーヴァーのペシミズム、ミランダ・ジュライの孤独感、ウディ・アレンのロマンティシズム、ジム・ジャームッシュのオフ・ビート感を併せ持つアメリカン・グラフィック・ノヴェルの旗手、エイドリアン・トミネによる傑作短篇集がついに登場! 〈グラフィックスに描かれた私小説の迷路を アメリカの英語でたどる創造的なよろこびを 僕は発見した。迷路に出口はおそらくない。 しかし、自分たちの日々というものをめぐって 考えるための材料は、いくらでもある。 読み終わって僕はいまもなお、考え続けている〉 片岡義男 1枚のはがきが届く。それはある物語の完璧な始まりだった……学生時代の憧れの女の子を追い求める若手作家、仕事も
大阪市の解体と特別区としての再編、いわゆる「大阪都構想」を巡る住民投票が実施されたのは2015年5月17日のことだった。 当日夜、開票が進んでも賛否の票差はほとんど開かず、元大阪府民だった筆者も速報を食い入るように見ていた。NHKが22時30分過ぎに「大阪住民投票 反対多数が確実」とテロップを出した時、画面下の開票速報ではまだ賛成がわずかに上回っていた。最終結果も僅差で、「劇場型政治家」らしい幕切れだった。 次の大阪府知事・大阪市長のダブル選の投票日が11月22日と発表され、すでに大阪維新の会と野党との間でさや当てが始まっている。 では、この8年間、物語の主人公であった橋下徹前大阪府知事、現大阪市長は何を語ってきたのか。彼が示してきた大阪地区の鉄道のビジョンについて振り返りたい。 今回は、府知事だった2008年から2011年にかけて、特に力を入れていた関西空港の鉄道アクセスについて紹介しよ
(5)に戻る 朝日新聞で初期の慰安婦報道に関わった植村隆元記者(北星学園大非常勤講師)の産経新聞インタビューの詳報6回目は次の通り。聞き手は本紙政治部の阿比留瑠比編集委員と外信部の原川貴郎記者。 「(金さんが)言わないことは書けないと思った」原川 でも訴状を読まれているわけですから。 植村 さまざまな例もあるけれども、(この)訴状は聞き書きのまとめではないですよね。 原川 聞き書きのまとめではなくて、さらにやっぱり裁判に訴えるわけですから、より情報に正確性を期すものだと思いますけども。 植村 民事訴訟というのはご存じですよね。刑事の起訴状とは違って、要するに弁護団の主張を書くわけですからね。私としては、ここ(弁護団の聞き取り)で養父って言わなかったから、言わないことはやっぱり書けないと思った。これは弁護団の前でしゃべったことだから、それで書いているだけ。 原川 それで、違うなということが分
ここのところ、英国で朝から晩まで流れているのは移民および難民危機のニュースである。 トルコの浜辺に打ち上げられた3歳の少年の遺体の画像が大きな話題になり、1973年にピューリツァー賞を獲ったベトナム戦争で逃げまとう少女の写真「戦争の恐怖」と比較され、21世紀版の「世界を変える画像」などと言われている。 このマグニチュードを鑑みて、キャメロン首相も態度をやや軟化し「難民をもっと受け入れます」(数千人だけど)みたいなことを言っているが、メディアの大騒ぎは別にして、街角では「ガンガン難民を受け入れろ」みたいなことを言っている人は少数派に思える。 わたしの居住するブライトンが輩出したみどりの党MP(国会議員)キャロライン・ルーカスが、ガーディアン紙に「英国はキャメロン首相の提案より遥かに多い数の難民を受け入れるべき」という彼女らしい記事を書いたが、わたしが興味を覚えたのは、記事そのものよりも、読者
“疑惑の選書”が市民やネット住民から批判されている武雄市図書館の棚にはこのように関東圏のラーメン本がズラリ… 8月上旬、図書館巡りをライフワークにしている週プレ編集・ホヅミからケータイに着信があった。プライベートで佐賀県を旅行中のようだが、何やら息が荒い。 「さっきまで武雄市の“ツタヤ図書館”にいたんですけど、モヤモヤが止まりません!」 その正体はこれだった。 「館内にスタバがあるんですけど、ここで高校生がポテトチップをバリボリ食べながら漫画本を読んでるんです。隣の席ではコーヒーを飲みながら夫の愚痴をこぼしあってるオバサングループ。館内のテーブル席を見回ったら、図書館の活字の本を読んでいる人はあまりいなくて、若い人はだいたい受験勉強組なんです」 だが、モヤモヤの最たる要因はこちらだった。 「ネット上でも批判されている通り、『食』コーナーの書棚を埋めていたのは、なぜか埼玉県のラーメン本。館内
アメリカの大統領選挙で、民主党から、6人目の候補者として、政治改革の実現を訴える、ハーバード大学のレッシグ教授が立候補を表明し、クリントン前国務長官らと争うことになりました。 レッシグ氏は54歳。インターネット上の著作権の在り方などについて研究している著名な法学者で、仮に当選した場合でも、政治改革を実現したあと、速やかに辞任し、副大統領に職を譲るとしています。 大統領選挙を巡って、民主党ではこれまでに、クリントン前国務長官やサンダース上院議員らが立候補していて、レッシグ氏が6人目の候補者となります。民主党内では、最有力候補のクリントン氏が私用のメールアドレスを公務に使っていた問題で批判が強まり、勢いにかげりも出ていて、バイデン副大統領が立候補するかどうか検討するなど、動きが活発になっています。
(9)に戻る 朝日新聞で初期の慰安婦報道に関わった植村隆元記者(北星学園大非常勤講師)の産経新聞インタビューの第10回詳報は次の通り。聞き手は本紙の阿比留瑠比・政治部編集委員と原川貴郎・外信部記者。 「阿比留さんは僕の敵じゃないと思う」阿比留 今、訴えられているのは、西岡(力・東京基督教大教授)さんの他、櫻井(よしこ)さんと花田(紀凱・月刊『WiLL』編集長)さんですか。 植村 いやいや花田さんは訴えてないよね。(『WiLL』発行元の)ワックとかはもちろん、訴えていますが、花田さんは訴えてない。産経新聞にぜひお願いしたいのは、さまざまな考えはあるだろうけれども、家族までこんなふうなこと(脅迫・攻撃)を許す社会、これ、右であれ左であれ、リベラルであれ、なんであれ、やっぱり許せないと思うんですよ。だからこそ、世界が、こんなに関心もっているわけなんです。 ぜひこれを食い止めるためにお力を貸してく
大地丙太郎 @akitaroh ぶたこちゃRTまつり中だったかな?「カンフーくん」の文字を見つけてギョッとなったわけよ。なんで今さら「カンフーくん」?と思ってそのコトを書いたら、なんだかラジオの企画で「カンフーくん」を見るイベントがあったとか? やなイベントしやがるなと思ってそん時はやり過ごしてたんどけどさ…
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