⚫︎『転校生』(大林宣彦)。10年以上前になると思うが、NHKのBSで放送されていたのを録画して、それをディスクに焼いたものが出てきたので観た。ディスクの状態が悪く、しばしば動画がフリーズしたし、何度かはディスクが強制的にリジェクトされた。それでも最後までなんとか観られた。 まず、驚くほどの「不適切表現」の連続で、80年代ってこんなだったっけ、いや、確かにこんなだったのだ、と思った。自分とほぼ同世代の男の子たちの振る舞いを、今観て、ウワーッとなって、針の筵に座るような感じもある。小林聡美の兄(多分、中川勝彦だと思う)が妹に、「女の子にはSFは無理だよ、発想の飛躍がないからな、ママを見てればわかるだろ」とかサラッと言っていて、「マジか、それ言うか、キツいわ」と思ったりした(特に、兄が嫌な奴だということを表現しているセリフではなく日常会話だ)。言っている内容も問題だが、兄と妹の家庭内での日常会