1.吸収できない損害規模ではない 今回の災害によるストックの損失額は内閣府の試算では16~25兆円となっている。加えてフローのGDPベースでは短期的には1%~1.5%程度の減少が見込まれている。しかし日本の持っているリソースもまた大きいものであることを忘れてはならない。日本のGDPは現在約500兆円だが、リーマンショックの際のGDPの落ち込みは2008年第1四半期から1年間で48兆円、約10%減少した。金額では測れない精神的な損害、風評被害などを加えれば、損失がさらに大きくなることは間違いないが、それでもストック、フロー合わせてもリーマンショック時の落ち込み以下であろう。他方で、日本の法人企業は2010年末で200兆円を超える現金・預金を有している。銀行の預貸率は7割を下回っており、貸出余力は十分、大企業の場合資金供給は潤沢だ。工場や事務所が流されたり、取引先が消滅したりした中小企業に対し
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