『天気痛を治せば、頭痛、めまい、ストレスがなくなる!』(佐藤 純著、扶桑社)の著者は日本で唯一、「天気痛」専門の外来を行っているという医師。1980年代から交感神経と痛みを専門に研究と臨床に携わるなかで、「人間が持つある種の痛みや心の病は、天気とも連動するのではないか」という仮説に思い当たり、これを「天気痛」と定義づけたのだといいます。 つまり「天気痛」とは、その人がもともと持っていた症状が、天候の変化によって顕著に表れる状態のこと。医療現場では元来「気象病」と呼ばれていたもので、症状は多種多様。特に多いのが、乗り物酔いのようなめまい、ぼうっとした眠気、気分の落ち込み、頭痛、持病や古傷の痛みなど。自覚症状を訴える人の大半は女性ですが、男性にも潜在的な患者がいると考えられるそうです。 天気の変化が激しいとき、あるいは気圧の変化によって症状が起きる可能性が高くなると聞けば、「もしや」と思い当た