→紀伊國屋書店で購入 わたしたちは、科学とどうつきあっていけばいいのか。本書を読んで、あらためて自問した。その答えは、わからなかった。 科学的説明を聞いて合理的に理解できて安心する反面、わたしたちは非合理的なことで生活の潤いを得ている。たとえば、サプリメントを飲んで安心しながら、実際の生活では栄養や健康に無頓着に「おいしい」食事をして楽しむことがある。「健康にいい」といわれる食品に飛びつくのも悪くない。流行というものは、合理的に考えるとつまらないものになってしまう。理屈抜きに流行を楽しむのも、いいじゃないか。しかし、問題は、それを悪用する人たちがいることだ。また、問題が複雑になって、単純に容認することができない事態が生じている。答えは簡単である。前者については、だまされないようにすればいい。後者については、充分な知識をもって対処すればいい。だが、現実には、そう簡単にはいかない。 まずは、い