第1次世界大戦が終結して11日で百周年を迎える。これに合わせ、ローラン・ピック在日フランス大使と、ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン在日ドイツ大使が連名で朝日新聞に寄稿した。 ◇ 我々は11日、第1次世界大戦終結を告げた休戦協定の締結から百周年を迎える。西部戦線では何百万人の仏独両軍兵士が4年以上にわたって相対した。マクロン仏大統領はメルケル独首相をはじめ、日本を含むすべての参戦国の代表者約100人をパリに迎える。 1914年に始まったこの戦争は、実に世界の大半の地域へと及んだ。いくつもの大陸で戦闘が繰り広げられた。日本も主役の一角を占め、アジアと欧州で参戦した。この最初の世界大戦の死者は900万人に上り、そのうちドイツ人が200万人、フランス人が150万人だった。まさに大量殺害とはこのことだ。 欧州に関して言えば、このおびただしい悲惨な死をもたらした戦争は、家族を失った何百万もの人々に