東海道新幹線のぞみ車内で乗客が焼身自殺を図り2人が死亡、26人が重軽傷を負った事件で、死亡した林崎春生容疑者(71)が事件前日、東京都杉並区の自宅近くでポリタンクを持ち、「ガソリンスタンド(GS)に行く」と話していたことが1日、知人への取材で分かった。約1カ月前から年金の受給額に不満を漏らすようになり、「自殺してやる」と話していたという。 知人の女性(68)は6月29日午後3時ごろ、林崎容疑者が同区西荻北の路上で、空の白いポリタンクを小さな台車に載せて歩いているのを目撃した。女性が「どこに行くの? 」と声を掛けると、「ガソリンスタンド」とだけ答えたという。 灯油を買いに行くと思った女性が、「暑くなるんだから要らないでしょ」と尋ねたが、林崎容疑者は無言で立ち去った。女性の夫(73)も同日夕、液体の入ったポリタンクを運ぶ同容疑者を目撃したが、特段変わった様子はなかったという。 林崎容疑者