気が重くなるような長文エントリが続いたので口直しに、Youtubeから音楽映像をご紹介。冒頭にあげたのは、ロシアのジャズ・ピアニスト兼作曲家であるニコライ・カプースチンの《ジャズ・エチュード》第3番。「3倍速チック・コリア」みたいな作品である。まるで、上原ひろみのインプロヴィゼーションを書き起こしたかのような音の密度。 続けて《ジャズ・エチュード》第1番。この作曲家の作品集は近年日本でも楽譜が出版されていて一時期、アマチュアのピアノ奏者の間で話題になっていたそうだけれど、こんなの弾ける人いるの?って思う。この演奏者がすごいだけ? 作曲家ご本人による《前奏曲》。これはまだ普通な感じで、前のふたつの映像で弾いている人に比べるととても「ジャズらしく」聴こえる。「ジャズっぽく聴こえる演奏には、和音だけでなく、タッチやタイム感が大きな要素として絡んでくるのだなぁ」と思った。 ピアノ・ソナタ第2番と楽
今日すごく笑った映像。中国出身の若手ピアニスト、ラン・ランの練習模様。演奏している曲目はよくわからないが「2本の手が闘ってるみたいに!」とか叫びながら、超絶技法を見せ付けている。激しい変拍子のなかでチラチラと顔を見せるフランス風の和音から推測するとプロコフィエフの曲だろうか(他にこんなパーカッシヴなピアノ曲を書いているのを、ヒナステラぐらいしか知らない)――《戦争ソナタ》からの曲だったら「闘ってるみたいに!」というラン・ランの着想もあながち間違いではない。もっとも、彼が想像するのは、過酷な戦争の模様ではなく、コンピューターゲームなのだが。この軽さが新世代っぽい気もする。壮絶さ、深刻さに欠けた《戦争ソナタ》(?)はリヒテルが弾くそれとは大きく異なっている。しかし、プロコフィエフって元々シリアスさが希薄な作曲家だと思うので、全然アリだ。 これも爆笑した。リストの《ドン・ジョヴァンニの回想》。全
散漫なエントリを連投しておりますが、続けます。パーカッシヴなピアノ曲で思いついた曲をYoutubeで探してみました。一曲目はジョン・ケージの《プリペアド・ピアノのためのバッカナール》。プリペアド・ピアノとは、ピアノの弦にゴムやネジなどを挟み込んで、音色が準備されている――というケージによる大発明ですが、この曲はその楽器を使用した作品のなかでも傑作に数えられるものでしょう。思いっきりガムランを模写してますが、かなりダンサブル。 続いてバルトークのピアノ・ソナタ第1番。演奏するのはゾルターン・コチシュ。うわー、すげぇ老けたなぁ、この人。同じハンガリー出身のアンドラーシュ・シフと芸風が被ってて、見分けつかなかったんだけど、これなら分かる。 続いてヒナステラ(アルゼンチンの作曲家)のピアノ・ソナタ第1番より第4楽章。「アルゼンチンのバルトーク」と呼ばれているだけあって、本家に迫る異常なリズム感。
watch in full screen! Iannis Xenakis / Metastaeis from http://www.uni-ak.ac.at/~p0002015/vor0304/mp4/
ドン・ブルース&ゲイリー・ゴールドマン監督による映画『アナスタシア』(Anastasia、1997)の音楽”Once Upon A December”を、ピアノで演奏している映像があり、思わず聴き惚れてしまった*1。哀しく、あまりにも美しいメロディに、そして素晴らしい演奏に、胸を打たれた。 Alberto Gestoso Tocando el Piano (Anastacia) [Anastasia (1997 film)] アナスタシア(1997) - goo 映画 Anastasia (1997) [IMDb] Anastasia: Music From The Motion Picture (1997 Version) アーティスト: Original Soundtrack,Aaliyah,Richard Marx,Donna Lewis,Thalia,Liz Callaway出版社
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