怖い話と文楽に関するonboumaruのブックマーク (2)

  • 傾城阿波の鳴門 巡礼歌 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

    こんな話がございます。 阿波のご領主は玉木様でございますが。 昔、衛門之助様なる若殿が、色に堕ちたことがございました。 高尾ト申す傾城に、文字通り国を傾けられたのでございます。 その隙を突いてお家転覆を企てたのが。 小野田郡兵衛ト申す奸臣で。 騒ぎの中、今度は家宝、国次の刀が盗まれる。 国難に当たって、家老桜井主膳が召し出しましたのが。 かつて放逐された元家臣、阿波の十郎兵衛ト申す男でございます。 桜井主膳の密命を受けまして。 十郎兵衛とそのお弓の二名は。 まだ幼い娘のおつるを、十郎兵衛の母に預け。 大坂へ宝刀探しに向かいました。 さて、それから幾年月が流れまして。 大坂の町には盗賊どもが跋扈している。 世に白浪、夜稼ぎと呼ばれる悪人たちの。 一味のうちに、銀十郎ト申す男がある。 浪花の町外れ、玉造にあるその隠れ家に。 女房がひとり、針仕事をしながら帰りを待っておりますト。 「もし、この

    傾城阿波の鳴門 巡礼歌 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
    onboumaru
    onboumaru 2017/01/30
    文楽「傾城阿波の鳴門」八段目より
  • 道成寺 安珍と清姫 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

    こんな話がございます。 紀州の道成寺(どうじょうじ)は古いお寺でございます。 大宝元年の創建ト申しますから、奈良の都より歴史は古い。 この由緒ある道成寺に、かつて曰くつきの鐘がございまして。 二度に渡る消失により、残念ながら今は残っておりません。 二度目の消失は、信長の焼き討ちによるものでございますが。 一度目は何が原因かと申しますト。 それが、これからお話する安珍清姫の物語でございます。 醍醐天皇の御代、遠く奥州より毎年、熊野権現に詣でる山伏がおりました。 名を安珍(あんちん)と申し、若くまた優れた美貌の持ち主として知られておりました。 道成寺はその熊野への途次にございまして。 寺の近くに、真砂の庄司ト申す者が住んでおりました。 庄司には可愛らしい娘が一人おります。 それが、名を清姫(きよひめ)と申す幼な子で。 安珍はこの庄司の家を、毎年、宿にしておりました。 ですから、清姫のことは小さ

    道成寺 安珍と清姫 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
    onboumaru
    onboumaru 2016/06/24
    謡曲「道成寺」より
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