滋賀県教委は29日、昨年度に卒業した県内の高校生が受けた就職試験で、家族構成や愛読書を聞く「不適正質問」を行った企業が79社あった、と発表した。 前年度より7社減ったが、「不適正質問をした企業には改善指導を行い、公正な採用選考が行われるようにしたい」としている。 職業安定法などで、就職試験の際、身元調査につながったり、個人の信条などを聞いたりする質問は禁じられており、毎年度、県教委が調査している。 767社の就職試験を受けた2431人を対象に調査。不適正質問をした企業は10・3%(前年度比2ポイント減)の79社で、104件(同7件減)に上った。内訳は「住所や住所略図」が35件、「家族構成」が25件、「愛読書」が17件、「家族の職業」が12件、「尊敬する人物」が11件などだった。