だが、1996年に埼京線が延伸、2003年に東急田園都市線が東京メトロ半蔵門線を介して東武伊勢崎線・日光線と相互直通運転を始め、渋谷は徐々にどこからでも行きやすい場所になっていく。最後にとどめを刺したのが2013年の東急東横線渋谷駅地下化と東京メトロ副都心線直通運転だ。 簡単にいつでも行ける場所にかつてほどの輝きがなくなるのは仕方ない話。実際、ここ30年でいえば「頑張っておしゃれをしています」という人は年々少なくなっている。ファッションの傾向自体がカジュアルになっているというせいもあるが、渋谷に行くのに気張る必要はなくなったというのが事実だろう。 交流の場としても廃れつつある 情報収集、発信手段の変化も大きい。1995年前後にはPHSがコギャルの必携品となり、その後2000年以降は携帯が、2004年以降はミクシィ、GREEなどのSNSが普及、その場にいなくても情報が入り、人とつながれる時代