ブックマーク / essa.hatenablog.com (14)

  • 将棋のソフト指しに見る逆転の構図 - アンカテ

    (2017/01/03 追記) この記事内の不正の有無に関する見解について私は後日考えを変えました。詳しくは下記の記事を参照ください。 将棋が強い人が正義でいい、当に強ければ - アンカテ (追記終わり) 最近、将棋観戦してて、解説者が変に弱気になっていると感じることがよくあります。 昔から、解説の棋士は、対局者より上位の人でも「これが正解の手で、はたして彼はこれを見つけられるか」というような解説はしませんでした。全身全霊をかけて盤の前で真剣に対局している人には、解説者は一定の敬意を持っていました。解説者は、聞き手の人に冗談を言ったり視聴者向けに基の手筋を説明したりして、番組を成立させる片手間で読んでいるのですから、対局者より多少棋力が上でも、「正解を知っているのは対局者二人」というスタンスで解説してました。 だから、「ここではAかBしかない」と言って、指されたのがCであっても、別に解

    将棋のソフト指しに見る逆転の構図 - アンカテ
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    onionskin 2016/11/01
  • 「おま国」問題に切り込むためにデジカを作った -- Degica CEO Jack Momose インタビュー - アンカテ

    はじめに 今回は、DegicaのCEO ジャック・モモセ氏のロングインタビューをお届けします。キーワードはズバリ、「おま国」問題。 「おま国」問題とは「これは世界のどこでも売れるけど、おまえの国だけは売れない」という、なぜか日だけに見られる不思議な販売制限や価格差のことです。 この言葉をモモセ氏が直接口にしたわけではありませんが、この言葉の背景にある日のユーザの積した不満に通じる違和感を、彼は日に来てまもなく感じ始めたみたいです。売る側の立場で感じていたその違和感がだんだん膨らんで、デジカという会社を創業するに至ったようです。 もともと、このインタビューは、弊社の技術ブログの中の企画として行ないました。 デジカは、どちらかというと、プロダクトアウトの会社ではなくて、マーケットインだと思うのですが、そういう会社でシステム開発をすると、普通は、開発が営業に振り回されることになると思うの

    「おま国」問題に切り込むためにデジカを作った -- Degica CEO Jack Momose インタビュー - アンカテ
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    onionskin 2016/05/10
  • ロードマップ指向とエコシステム指向 - アンカテ

    IT業界の世代間ギャップを「ロードマップ指向 VS エコシステム指向」という図式でまとめるとうまく整理できるような気がしてきた。 他の業界でも、常に勉強してないと仕事にならない所では、似たような問題があるかもしれない。普通の人は「ロードマップ」の中では真ん中を進むべきで、「エコシステム」の中では真ん中を避けるべきだ、という話。 私は、80年代からずっとプログラマをしていて、今でも現場でコードを書く仕事をしているので、同世代の人から、彼らと現場の若い人との仲裁役というか通訳のようなことを期待されることが多い。 確かにそこには微妙なギャップがあって、自分はどちらの言い分にも共感する所があるので、なんとかそれを言葉にしたいのだが、なかなかうまく言えなかった。 プログラマという仕事は、今も昔も勉強をしてないと普通の仕事も成立しないのだが、その勉強の仕方というか意味づけが、違ってきていると思うのだ。

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    onionskin 2014/03/31
  • Bitcoinの何が革新的なのか? - アンカテ

    なんとなくbitcoinがわかったような気がしたので書いてみる。 「P2Pで取引のデータベースを管理する」と聞いて、最初に不思議だったのは、「なぜみんなそれに自分のコンピュータを提供するのだ?」ということだった。 多数のコンピュータで分散処理をしてDBを管理すれば、やり方によっては効率的で確実な管理ができることは想像がつくが、誰がそのコンピュータを提供するのだ? 金がからむとなれば、それは儲けようとしてやる以外に考えられない。 しかし、P2Pというのは、単なる分散処理ではなくて、身元保証の無い分散処理だ。ネットワークを構成するノードの大半のコンピュータの所有者は、どこに住んでいるか誰なのかわからない。それをわかるようにしたら登録制度が必要になり、その登録制度を運用し管理する主体が必要になる。そういうのは普通、P2Pとは呼ばない。 だから、P2Pという限りは、ノードの中に、インチキのプログラ

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    onionskin 2014/03/11
  • ストリートビュー批判の「Google の中の人への手紙」の海外での反響 - アンカテ

    樋口 理さんのGoogle の中の人への手紙 (日のストリートビューが気持ち悪いと思うワケ)というエントリを英語に翻訳したGlobal Voicesの記事は、英語圏でも議論を巻き起こしました。このエントリでは、経緯も含めて、その議論の一部を翻訳して紹介したいと思います。 なおこのエントリは、内容を随時更新していく予定です(末尾に更新履歴をつけました)。特に翻訳に関して、読んでいるみなさんの助力を期待しております。 ストリートビューとは ストリートビューとは、グーグルグーグルマップという地図サービスに追加された新しい機能です。アメリカで2007年5月にリリースされ、日では2008年8月にスタートしました。 サービスの詳細等について、詳しくは下記の記事を参照してください。 Google マップ ストリートビュー(グーグルの公式案内サイト) Google Mapsにストリートビューとマッシ

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    onionskin 2008/08/12
  • 「はじめてのやのあきこ」にある二種類の円熟味 - アンカテ

    はじめてのやのあきこ このアルバムのゲストである小田和正と井上陽水と忌野清志郎とホストの矢野顕子は、いずれも長いキャリアを持つ天才肌の人だが、みんなデビューした時にはもう既に出来上がっていた人たちだ。 だから、新しいアルバムが届いても当の意味での驚きがない。質的には同じ一定の才能が、常にそこにある。最上級だがいつもいつも同じ才能を見ることになる。 もちろん、いい作品悪い作品はそれぞれあるし、全体として後になるほど良い作品が増えていると思う。しかし、それはどちらかと言ったらこの世的な事情によるものと思われる。つまり、彼らの人生の歩みに見えて来る物語は、わがままな天才がだんだんとわがままのまま音を作れるようになっていく過程である。コンスタントに売上が立つことで音楽産業が彼らの商品価値を認識していき、彼らがそれに比例した権力を獲得して、好きなスタジオで好きなミュージシャンを呼んで好きなだけ時

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    onionskin 2006/08/28
  • それでもやっぱりモーツァルトを聴く者は悪徳商法に騙されない - アンカテ

    「高度なネタ記事にマジなコメントをして、誤解を解くためにネタバラシをさせてしまう」という非常にヤボなことをしてしまった。 元ネタは、satologさんの「モーツァルトを聴くだけで悪徳商法に騙されなくなる」という一言エントリ。これは、 誰かが「モーツァルトを聴くだけで悪徳商法に騙されなくなりますよ〜」と言ってモーツァルトのCDを売り歩いていたら、お前が悪徳商法やないかっ!ってつっこむよね。 という「何の根拠もない商品をバカなナイーブな消費者に買わせようとする悪徳商法のパロディ」で、(言われてみれば)なかなかよくできたネタだと思うのだけど、私は、これをベタに受け取って、面白い主張だしそうかもしれないと考えて、ブクマで以下のようにコメントした。 何の根拠も示されてないけどなんとなく正しい気がする それで、satologのSatoshi Tanabeさんは、上記のエントリーのような解説をせざるを得

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    onionskin 2006/08/19
    二回転空中ひねり
  • The World *IS* Flat - アンカテ

    書で一番印象に残ったのは、著者がこのを書くのに使ったデルのInspiron 600シリーズノートパソコン製造番号9ZRJP41がどのように製造されたのかを、デル自身に調査を依頼して書かれたレポートだ。 そのレポートは、著者自身が、2004年4月2日にデルに電話をして、セールス担当のムジュテバ・ナクビ(コールセンターはインドにある?)にオーダーする所からはじまる。その注文は、マレーシアのペナンにあるデルの工場に流れ、工場の隣にある部品の物流センターから必要な部品が工場に送られる。 インテル・マイクロプロセッサーは、フィリピン、コスタリカ、マレーシア、中国のいずれかのインテル工場から出荷される。メモリーは、韓国企業(サムスン)の韓国工場または、台湾企業(ナンシャ)の台湾工場、ドイツ企業のドイツ工場、日企業(エルピーダメモリ)の日工場のいずれかから供給される。グラフィックカードは、中国

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    onionskin 2006/06/20
  • Less is More -- 身軽なことはいいことだ - アンカテ

    "Less is More"というすんばらすいスピーチ発見。 IT Conversations: Jason Fried - Less is More(スピーチ体) Less as a competitive advantage: My 10 minutes at Web 2.0 - Signal vs. Noise (by 37signals)(Transcript) em.log: "Less Is More"(日語の短い解説) 話しているのは、37signalsのCEO Jason Fried氏。 Less Money Less People Less Time Less Abstractions More Constraints がいいよというだけのお話ですが、抽象論でなくどれも具体的な話。校長先生の話のような話ではなく、いかにも社長の話。これがIT企業の現実なんですね。 Ti

    Less is More -- 身軽なことはいいことだ - アンカテ
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    onionskin 2006/06/07
    「ハードもソフトもタダ同然。買えないものは時間とパッション」「難しい問題は他社にまかせて、単純な問題を単純に解こう。」
  • 村上ファンドの破綻から「成長」ということを考える - アンカテ

    村上ファンドの問題を自分なりに解説みたいと思う。 まず「ファンド」というのはどういう仕事か。非常に簡略化して言えば次のようなものだ。 ある会社に、全く役に立たない役員がいたとする。この役員は給料を1億円ももらうくせに、会社にとって利益になることを何もしない。それどころか、ことあるごとに有能でやる気のある社員の仕事に余計な口を出してやる気をそぐ。しかし、この役員が無能で有害であることは、簡単にはわからない。 ファンドは、こういう会社を探してその会社の株を買う。大量に買う。たとえば、時価総額100億円の会社だったら50億円出して、株を半分買ってしまう。そうすると、取締役の人事に対する決定権が生じるので、その無能な役員をクビにすることができる。 無能な役員をクビにしたことで、その会社の利益は1億円増える。株価というのは利益に連動するので、利益が1億円増えると株価が20億円増える。半分持っているフ

    村上ファンドの破綻から「成長」ということを考える - アンカテ
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    onionskin 2006/06/06
    いくらなんでもこれは嘘。「ファンド」の目的は資産の増殖。社会貢献は副次的でそれが正面にくるファンドは例外。
  • 「月経血コントロール」から男が学べること - アンカテ

    オニババ化する女たちというフェミの内ゲバとしか思ってなかったけど、読んでみたらぜんぜんそんなことはなかった。 今の九十五歳以上の方たちが二十代から三十代だったころ、といえば、もう七十年以上も前のことです。ほとんど完全にきものの生活であった当時、女性はいわゆるパンツは着けておらず、品質のいい生理用品があったわけでもないので、月経中は、ある程度自分で膣口を締めて月経血を止めることができたというのです。(p51) そして、この技法なるものは、体をコントロールするというより、そこに意識を向ける「気づき」の技法だったようだ。またこれは、単体で完結した身体技法であるわけではなく、月経、SEX、出産、閉経といった女性の人生全体を豊かに生きる為の知恵の体系の一部であり、それが世代間で受けつがれてきたそうだ。 この伝統は失なわれているが、世代間で何も受けつがれてないかというとそんなことはなくて、今は逆に

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    onionskin 2006/04/05
  • シェアを拒否する身体感覚とmobile2.0、鍵はエビちゃんの歩き方 - アンカテ

    moblie2.0というコトバは、こちらのエントリーから DESIGN IT! : 「フィジカル」と「デジタル」のあいだで (2) 「Web2.0」から「Mobile2.0」へ これを図式化すると、 シェア指向 囲いこみ指向 身体感覚無し Web2.0 旧式マスメディア 身体感覚有り mobile2.0 ケータイ それで、この枠組みの縦を区切る線と横を区切る線のどちらが強いか?という話になると思う。 ちょうど、こういうエントリーもあって アメリカの大学生より日の高校生の方が実はかなり衝撃的:できる!CSSを使いこなす 私の図式にあてはめると、y-iwebさんは、縦の区切りより横の区切りの方が質的でよりラディカルだと見ている。つまり、(Web2.0+旧式マス)が(mobile2.0+ケータイ)によってぶっとばされつつあると。 渡辺保史さんは、シェア指向+身体感覚による「フィジカルな世界の

    シェアを拒否する身体感覚とmobile2.0、鍵はエビちゃんの歩き方 - アンカテ
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    onionskin 2006/04/05
    ケータイ族はシェア (Web2.0) を身体的に指向しない。
  • PSE法で経産省は誰に話を聞けばよかったのか? - アンカテ

    行政が法律を作る時には、たぶん、関連する業界団体等に非公式のヒアリングを行なっていると思う。その中で、そういう団体の関係者と利益と官僚の利益が擦り合せられて、それを骨子として公式の調整過程がスタートするのだろう。 ここだけ見ると「利権の温床」としか言えないが、同時に、この非公式のヒアリングは、官僚の情報収集という側面もあったはずだ。つまり、法案の表向きの目的にしてもそこに寄生する人たちの利益にしても、そこに関わる人たち全体の構図が見えてないと目的を達成できない。一般に、自分たちの利益と相反する人の動向には誰でも敏感なので、業界と消費者が対立するものだとしたら、何が消費者の不利益になるか、当によくわかっているのは業界団体のはずである。 PSE法の場合、陰で誰がどのような利益を得ようとしていたのか見えてないが(そんな裏の動きはないのかもしれないが)、これを巡る行政のドタバタ劇を見ていると、こ

    PSE法で経産省は誰に話を聞けばよかったのか? - アンカテ
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    onionskin 2006/04/05
    市民団体も力を失ってるしねえ。団体アレルギーがひどいうちはどうにもならんのでは。
  • 沸騰するミーム - アンカテ

    やかんを火にかけるとお湯がボコボコと沸騰することは予測できる。しかし、泡がどこで発生するかは予測できない。 同じように、ネットを火にかけるとミームがボコボコと沸騰することは予測できる。しかし、どこでどのようなミームが発生するかは予測できない。 惑星の運動を予測するような事業計画が立ったのは、ミームが沸騰する前の話だ。まだ部分的にはそういう場所もあるだろう。しかし、お湯が沸騰することことを前提にしてその泡に依存した事業計画を立てると、「その泡はいつどこで発生するのですか?」と聞かれ、「さあ、わかりません」と答えると、「そんなあいまいな計画ではねえ」と言われてしまう。惑星の運動を予測するようにお湯の沸騰を予測した上で、未来に備えよと言う。 しかし、何が起こるのかはわからないけど、何かが起こることが予測できるはあるのだ。

    沸騰するミーム - アンカテ
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    onionskin 2006/02/13
    おー、いい台詞だ。
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