私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る──ボルテール 昨年来、科学とIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の関係が新聞紙上でも大きく取り上げられ、IPCCに対する信頼が揺らいでいるようにも思える。その代表的な例が、英イーストアングリア大学の気候調査部門から漏出した膨大な電子メールの内容を巡る疑惑であり、ごく最近では、ヒマラヤの氷河消失に関するIPCCの記述の基となる文献の信頼性の問題である。これらはいずれも、温暖化の科学、あるいはその影響についての問題である。他方、政策決定と(科学としての)IPCCの役割についても看過できない誤解がある。筆者は、たまたまIPCC第3次および第4次評価報告書の執筆に、代表執筆者(リードオーサー)の一人として参加した経験を持つ。今回の事件を機に、科学とIPCCの関係について考えてみたい。まずは、政策決定とIPCCの役割の誤
温暖化の科学については、IPCCという国連の機関の報告書がいつも引用されますが、一部の科学者の意見をまとめただけで、それが正しいとは限らないのではありませんか。 包括性・客観性の高い最新の科学的知見の評価報告を作るために、IPCC報告書の作成手順には各種の工夫が施されています。大規模かつ透明性の高いレビュー(注1)プロセスはその一例です。報告書は誤り・偏りを極力減らして内容を改善することを目的にして公表前に複数回のレビューを受けますが、そのレビューには2000人を超す研究者や政府関係者が参加します。また、温暖化の科学には、依然理解が不十分な点や専門家の間で見解が一致していない点もありますが、報告書はそういった点の不確実性の大きさや見解の一致度についても伝えるように作られています。 はじめに 国民の大半は、気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on C
A quick post for commentary on the new Solomon et al paper in Science express. We’ll try and get around to discussing this over the weekend, but in the meantime I’ve moved some comments over. There is some commentary on this at DotEarth, and some media reports on the story – some good, some not so good. It seems like a topic that is ripe for confusion, and so here are a few quick clarifications th
「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧
ここしばらく地球温暖化問題について書こうと考えながら、なかなか着手できなかった。 私は、地球温暖化問題に対する対策について疑問を感じている、という意味では温暖化問題懐疑論者ということになると思う。地球温暖化問題について書くとするならば、その対策についてなぜ疑問を感じているのか、誰にでも理解できるようにわかりやすく書きたいと思った。そう考え、構想を練っていると、自分の地球温暖化問題に対する知識に欠落が多すぎることがわかり、書き始められなかった。 それだったら逆転の発想で、立派な文章を書いて読者を説得しようとするのではなく、自分もいちから地球温暖化問題を学習するつもりで、調べながら書いてみようと思った。その結果、自分の疑問が解決されて地球温暖化問題対策の推進論者になってもよいし、やはり疑問は疑問のまま残されて地球温暖化問題の懐疑論者のままであってもよいと思う。 地球温暖化について学ぶためのテキ
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