IPv4アドレスの枯渇が発生すると、IPv4を延命させようとする動きが発生することが考えられるほか、IPv4とIPv6の併用に伴う混乱が予想される。企業ユーザーにとってのIPv4アドレス枯渇に向けた対策とは何なのだろうか。 今回は、日本のIPv4アドレスの消費動向を考察し、これを踏まえてアドレス枯渇の際に考えられるいくつかの事象について解説する。さらに、インターネット利用者が枯渇に向けて準備しなければならないいくつかの事柄について解説する。 日本におけるIPv4アドレスの消費動向 日本は世界の中でも大きくインターネットが普及した国であるが、レジストリに登録されているIPアドレスの割り当て状況を見ると、全体の59%が米国、日本は6.5%と大きな差がある。これは、米国が古くからインターネットを利用してきたことに起因する。では、最近のアドレス消費動向はどうなっているのだろうか。ここでは日本におけ