11月21日、米国ではデリバティブ取引の価格データがまもなく公表を義務付けられる。写真はニューヨーク証券取引所でモニターを指さすトレーダー。昨年撮影(2012年 ロイター/Lucas Jackson) [ニューヨーク 21日 ロイター] 米国ではデリバティブ取引の価格データがまもなく公表を義務付けられる。不透明な市場に光が当たり、業界を牛耳ってきた一握りの市場参加者の力が弱まるかもしれない。 2010年に成立した米金融規制改革法(ドッド=フランク法)は、デリバティブ市場について価格の透明性確保に主眼を置いている。同市場では実際の取引価格の検証が難しい場合があり、金融危機の際にはこうした不透明感ゆえに、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で企業の健全性をめぐってパニックが起こるケースが見られた。