「上から読んでも山本山、下から読んでも山本山」のCMでもお馴染みの山本山は、海苔とお茶の販売で知られる老舗メーカーです。なお『味附海苔』を開発し、丸に梅の字の『まるうめ』ブランドで有名な山本海苔店と混同されがちですが、全くの別会社です。 ちなみに山本山と山本海苔店に加えて、江戸一番の海苔商で日本初のビン詰め焼海苔『貯蔵(かこい)海苔』を開発した「山形屋海苔店」が「海苔の御三家」と呼ばれる海苔を扱う老舗ですが「海苔」「山本(形)」「日本橋(京橋)」と共通点が多く、なおさら混乱してしまいますね。 とはいえ、この3社の中で、山本海苔と山形屋は元々海苔を取り扱っていましたが、山本山が取り扱い始めたのは、戦後の1947年とだいぶ後発で、元々はお茶の会社でした。なので、今回はお茶を中心に山本山の歴史に触れてみたいと思います。 山本山の創業は元禄3年(1690年)初代の山本嘉兵衛が、山城国(京都府南部)
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