東芝が、分社して設立する半導体メモリー新会社の株式を売却し、8000億円規模の資金を調達する計画を進めていることが19日までに明らかになった。出資にはアップルなど複数の米国企業が関心を示している。東芝は新会社の株式について、完全売却の可能性を示しているが、現時点ではあくまでも東芝が3分の1超を保有し、経営の主導権を確保する方向で交渉する。ただ、東芝の取引銀行にはメモリー新会社株の完全売却を求める声もあり、両者の協議は難航するとみられる。 <全文は日刊工業新聞電子版に会員登録して頂くとお読みになれます> 東芝幹部「悔しがっている時間さえない」 「過半数超えの決定は残念。しかし悔しがっている時間さえない」―。東芝幹部はどこか吹っ切れた表情でこう語った。 14日の記者会見では半導体メモリー事業を分社して設立する新会社の株式売却比率について、20%未満とした従来方針を転換。50%超の売却を検討する