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ブックマーク / blog.livedoor.jp/sowerberry (46)

  • ピケティ、「マンキューに対する反論」 : M B K 48

    2015年01月06日20:00 カテゴリピケティ ピケティ、「マンキューに対する反論」 前回の記事で2015年1月3日のAmerican Economic Association の講演ためのマンキューのエッセイを紹介しましたが、今度は同じ講演のためのピケティのエッセイ(こちら[pdf])です。タイトルは「『21世紀の資』について」ですが、マンキューのエッセイの後に書かれたもので、マンキューの指摘を意識したものになっています。原文4ページから9ページまでの部分訳です。ピケティがどのようなモデルで考えているかは、次のpdfが参考になるかもしれません。 http://piketty.pse.ens.fr/files/PikettyEcoIneg2013Lecture6.pdf 『21世紀の資』について "About Capital in the 21st Century"   Thoma

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  • 1991年ー2014年の賃金フィリップス曲線 : M B K 48

    2014年12月27日21:00 カテゴリ名目賃金・実質賃金 1991年ー2014年の賃金フィリップス曲線 竹中正治氏のブログの記事(こちら。とてもいいまとめの記事になっています)に触発されて、私もフィリップス曲線を描いてみました。竹中氏は名目雇用者報酬で描いていますが、私は厚労省の毎月勤労統計の名目賃金指数(増加率)を使ってみました。データは、完全失業率が統計局(月別・四半期とも原数値、季節調整なし)から、名目賃金が厚労省の毎月勤労統計(月別・四半期とも前年同月・同期比)からです。 横軸が失業率、縦軸が名目賃金増加率(前年同期比、同月比)です。 バブル崩壊以降の1991年から1996年がオレンジの点。デフレの時代の1997年から2007年までが黄色の点、リーマンショックの年以後の2008年から2012年までが緑の点。2013年からが茶色の点です。 四半期データ(2番目のもの)で見るとよく

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  • クルーグマン、「コアな論理」 : M B K 48

    2014年12月10日19:00 カテゴリクルーグマン ブログ クルーグマン、「コアな論理」 クルーグマンの2010年2月26日のブログの翻訳です。 だいぶ昔の記事で anomalocaris89 さんの翻訳がすでにありますが、今読まれるべき記事だと思ったので、このブログでも翻訳してみました。 ********** コアな論理 (注1)  Core Logic 雪かきで休憩する時間ができたから(注2)、多くの人を混乱させている問題について書いてみよう。コア・インフレ率という考えだ。どうして僕らはこの指標を必要とするのか? それはどのように計測されるべきか? コア・インフレ率は、通常、物価指数から料とエネルギーの価格を取り除いて計測される。しかし、刈り込み平均(trimmed-mean)インフレ率や中央値インフレ率(median inflation)という別の指標もあり、最近注目を集めてい

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  • クルーグマン、「コアを粘着的なものに向けろ」 : M B K 48

    2014年12月14日16:00 カテゴリクルーグマン ブログ クルーグマン、「コアを粘着的なものに向けろ」 クルーグマンの2011年1月31日のブログの翻訳です。 ********** コアを粘着的なものに向けろ Screw Your Coreage to the Sticking Place (注1) 僕は、以前の記事(拙訳 こちら)で通常のインフレ率よりもコア・インフレ率を重視するべき理由を説明しようとしたとき、いつでも価格が変動している財と、一定期間の間に少ない回数しか価格が改定されない財とを区別しなければいけない、と強調した。インフレの慣性(inflation inertia)が従うのは後者の価格であり、インフレやデフレが出来上がった状態で経済にやってくる、と心配するとき見なければいけないのも後者のインフレであり、取り除くのが難しいのもその後者のインフレである。 コア・インフレ率

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  • ピケティの r>g をソローモデルで考えてみた : M B K 48

    2014年12月13日21:00 カテゴリピケティソローモデル ピケティの r>g をソローモデルで考えてみた と書きましたが、私はピケティの『21世紀の資』を読んでいません。だからこの記事はピケティのの解説をするものではありません。 r (資からのリターン)が g (経済成長率)よりも大きくなるのはどういうときか? という問題をソローモデルで検証してみることが目的です。 まず、通常ソローモデルにおいて想定されているように、生産は資と労働を生産要素として行われると想定します。生産関数は、 というかたちのものとします(これは「労働節約型」の生産関数で「ハロッド中立的」と呼ばれるものです。Y = AF(K,L) という「ヒックス中立的」の生産関数でも、以下の議論のインプリケーションは変わりません)。 Y:生産量, K:(社会全体の)資, L:(労働)人口, A:知識(技術)です。 効

  • クルーグマン、「緊縮政策をすれば経済が緊縮する」(日本の例からわかったでしょ?) : M B K 48

    2014年11月18日12:30 カテゴリクルーグマン ブログ クルーグマン、「緊縮政策をすれば経済が緊縮する」(日の例からわかったでしょ?) クルーグマンの11月17日のブログ(部分訳)。 ********** 緊縮政策をすれば緊縮になる "Contractionary Policies are Contractionary" 日から悲惨な数字が届いている。ただし、数値の低下を悪く受け取りすぎているように思うけど――これに関して僕はより詳細なデータを知らないが、他の指標はそれほど悪くないようだ。しかし、まったく先を見ず何も考えずに行われた今年春の消費増税が、まだ大きなダメージを与えている、ということは疑問の余地がない。 安倍が消費増税第2ラウンドをするつもりがないのは濃厚なようだ。これはいいニュースだ。 つまり、緊縮政策をすれば、経済が緊縮するのは当たり前なんだ。僕はそのように言うこ

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  • マンキュー、「ルールに従うべきか、従わないべきか?」 : M B K 48

    2014年10月19日17:00 カテゴリマンキュー ブログ マンキュー、「ルールに従うべきか、従わないべきか?」 Follow or Break the Rule? http://gregmankiw.blogspot.jp/2014/09/follow-or-break-rule.html マンキューの9月17日のブログの翻訳です。 更新:すでに himaginary さんの翻訳がありました。最近インターネットをあまり見ていなかったので、気づいていませんでした。以下は、Reis のコメントの翻訳だと思ってください。 ********** ルールに従うべきか、従わないべきか? Follow or Break the Rule? ラース・クリステンセンが、僕が数年前に提唱したテイラールール(こちら、収録されたはこちら)の最新のデータを紹介している(下の図)。このルールは、アラン・グリーン

    マンキュー、「ルールに従うべきか、従わないべきか?」 : M B K 48
  • クルーグマン、「少数支配階級と金融政策」 : M B K 48

    2014年04月10日20:40 カテゴリクルーグマン ブログ クルーグマン、「少数支配階級と金融政策」 Oligarchy and Monetary Policy http://krugman.blogs.nytimes.com/2014/04/06/oligarchy-and-monetary-policy/ クルーグマンの4月6日のブログの翻訳です。 ********** 少数支配階級と金融政策 Oligarchy and Monetary Policy 僕は最近、適度なインフレ率をターゲットにすることが望ましい、ということをどのように説明するべきか、あるいはどのように説明するべきではないか、という問題について考えていた。先日のブログで書いたように、最新のIMFの World Economic Outlook は、インフレ目標を2%以上に引き上げる必要があるとほのめかしている。しかし

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  • クルーグマン、「インフレ執着症」 : M B K 48

    2014年03月27日20:00 カテゴリクルーグマン ブログ クルーグマン、「インフレ執着症」 http://www.nytimes.com/2014/03/03/opinion/krugman-the-inflation-obsession.html The Inflation Obsession クルーグマンの3月2日のコラムの翻訳です。 ********** インフレ執着症 The Inflation Obsession 最近、Fedは2008年の重要な年の金融政策会合の議事録を発表した。それを読むと気が滅入るばかりだ。 ひとつには、それによってFedの人々が迫りくる経済危機に対してまったく無策だったということがわかるからだ。しかし、そんなことは今ではみんな知っている。当に衝撃的なのは、彼らがまちがった考えにとりつかれていた、ということが示されるからだ。経済は急降下しつつあった。

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  • M B K 48 : 経済が金利に反応しないだって? 金利のご利用は慎重に(吉川洋、『デフレーション』)

    2014年02月19日18:45 カテゴリピカール・サワールマン書評(経済・経済学) 経済が金利に反応しないだって? 金利のご利用は慎重に(吉川洋、『デフレーション』) ピカール・サワールマンのブログからの転載です。 ********** 経済が金利に反応しないだって? 金利のご利用は慎重に (吉川洋、『デフレーション』の書評も兼ねて)  「経済は金利に反応しなくなっている」―― これがデフレ期によって証明されたように見えるかもしれないが(つまり、「実質金利は下がったが経済は収縮したので、経済は金利に反応しない」というわけだね)、証明されたのはむしろ金利に関する「かんちがい」のほうだ。 デフレーション―“日の慢性病"の全貌を解明する [単行]  このの中にもそういう記述があるね。  実際、日のコールレートは1991年には8.6%、93年にも3%だったのであり、「流動性のわな」と呼ば

    M B K 48 : 経済が金利に反応しないだって? 金利のご利用は慎重に(吉川洋、『デフレーション』)
  • M B K 48 : 景気が悪くなって困るのは労働者、(大)企業は困らない

    2014年02月02日20:00 カテゴリピカール・サワールマン 景気が悪くなって困るのは労働者、(大)企業は困らない ピカール・サワールマンのブログからの転載です。 ********** 景気が悪くなって困るのは労働者、(大)企業は困らない  「景気が良くなったって、大企業の利益が増えるだけ」  というようなことを左巻きの人たちがよく言うが、痛くて目も当てられないね。  自分たちでは気の利いたことを言っているつもりでも、支持を得たい人たちから嫌われるようなことを言っているのだから、受けないギャグを言ってしまったお笑い芸人よりも立場は悪い。  なぜなら、景気の影響を直接受けるのが労働者で、企業は景気の影響をそれほど受けないからだ。  景気が悪くなれば労働者の賃金は下がり、失業も増える。一方的にマイナスの影響を受ける。  いっぽう企業にとっては、売上は減るが、賃金が下がり、必要な労働者数や労

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  • クルーグマン on 消費税 : M B K 48

    2014年01月01日13:31 カテゴリ消費税 クルーグマン on 消費税 クルーグマン ミクロ経済学 [単行] クルーグマンの『ミクロ経済学』からの引用です。(今回の記事とは関係ありませんが、とてもいいです。数学的な議論[例えば微分積分を使った説明]はまったくありませんが、ミクロ経済学の考え方の元のところを詳しく説明しているので、数学的な議論に慣れている人でも読んでみると意外な発見があるかもしれません。) [606ページ] アメリカ連邦政府は、人々が使ったお金ではなく、人々が得たお金に対して主に課税している。しかし多くの税の専門家の主張によれば、これはインセンティブを歪めてしまう。もし誰かが所得を得てそれを将来のために投資した場合、二重に課税されることになるからだ。つまり、最初にお金を稼いだときに1度、そして投資から得た所得にもう1度課税されるというわけだ(訳注1)。所得に対して課

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  • クルーグマン、「原始ケインズ主義に関する補足」(少し専門的) : M B K 48

    2013年12月24日12:30 カテゴリクルーグマン ブログ クルーグマン、「原始ケインズ主義に関する補足」(少し専門的) http://krugman.blogs.nytimes.com/2013/12/16/more-paleo-keynesianism-slightly-wonkish/ More Paleo-Keynesianism (Slightly Wonkish) クルーグマンの12月16日のブログの翻訳です。 ********** 原始ケインズ主義に関する補足 More Paleo-Keynesianism この記事はケインズ経済学の現状に関する記事の補足である。僕が引用したブラッド・デロングの記事でブラッドは、(古いケインジアンに対して)ニュー・ケインジアンのマクロ経済学を特徴づける重要な分岐点として、ニュー・ケインジアンが失業とインフレとが確実に相関するという古いケイ

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  • クルーグマン、「労働者の苦境」 : M B K 48

    2013年12月25日16:10 カテゴリクルーグマン ブログ クルーグマン、「労働者の苦境」 http://krugman.blogs.nytimes.com/2013/12/24/the-plight-of-the-employed/ The Plight of the Employed クルーグマンの12月24日のブログの翻訳です。 ********** 労働者の苦境  The Plight of the Employed マイク・コンツァル (Mike Konczal) が、ワシントンは失業者に対する関心を失ってしまった、と書いている。そして、これはひどいスキャンダルだ、と書いている。しかし、彼は、このスキャンダルを引き起こしている政治経済的状況で重要な役割を果たしていると思わる要因についても指摘している:現在の状況は、現在雇用されている労働者にとっても辛い時なのである。 なぜか。

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  • L.サマーズ、「相対的賃金、効率賃金、ケインズ的失業」(2) : M B K 48

    2013年11月01日20:45 カテゴリL.サマーズ名目賃金・実質賃金 L.サマーズ、「相対的賃金、効率賃金、ケインズ的失業」(2) Lawrence H. Summers, "Relative wages, Efficiency wages, and Keynesian Unemployment" (1988) http://www.nber.org/papers/w2590.pdf 前の部分(翻訳)は → こちら。 ********** Ⅱ 相対賃金、インサイダーの交渉力、構造的失業 前の議論では、企業は利潤を最大化する賃金を自由に設定できるという仮定を保持していた。最近の失業に関する大きなテーマは――特にヨーロッパの文脈においては――賃金が労働者と企業との――暗黙のものであれ明示的なものであれ――交渉によって決まるというものである。そのような交渉は、明らかに労働組合との関連で生じる

  • ジャレド・バーンスタイン、「どうして労働分配率は下がっているのか」 : M B K 48

    2013年10月23日20:38 カテゴリ ジャレド・バーンスタイン、「どうして労働分配率は下がっているのか」 http://economix.blogs.nytimes.com/2013/09/09/why-labors-share-of-income-is-falling/ JARED BERNSTEIN, "Why Labor’s Share of Income Is Falling" Economix (NY Times) の9月9日のブログの記事の翻訳です。 ********** どうして労働分配率は下がっているのか  Why Labor’s Share of Income Is Falling 私は、ファーストフード業界の賃上げを求めるストライキに関する記事で、ストライキをする労働者と、今期もまた記録的な利潤を得た銀行業界とを対比した。実際格差を気にしている多くの人が気づいてい

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  • マンキュー、「消費税 VS 所得税」 : M B K 48

    2013年10月16日20:15 カテゴリマンキュー ブログ消費税 マンキュー、「消費税 VS 所得税」 Consumption vs Income Taxation http://gregmankiw.blogspot.jp/2006/06/consumption-vs-income-taxation.html マンキューの2006年6月27日のブログの翻訳です。 今日の人が読むと反応が分かれる記事でしょうね。 でも、今の日の状況では増税するなら所得税増税のほうが望ましい、となるんじゃないでしょうか?(消費税は消費しなければ課税されないため、貯蓄に対するインセンティブを高める。)。 また、マンキューの比較では税率をどちらも一定にしていますが、当に消費税と所得税を比較するなら、「一定税率の」消費税と「累進税率の」所得税で比較しないといけません。 ********** 消費税 VS 所

  • Josh Bivens,「不確実性ではなくて、緊縮財政が財政政策の対決の怖い場面だ」 : M B K 48

    2013年10月12日11:50 カテゴリ Josh Bivens,「不確実性ではなくて、緊縮財政が財政政策の対決の怖い場面だ」 http://www.epi.org/blog/austerity-uncertainty-scary-part-fiscal/ EPI(Economic Policy Institute) のブログの記事(9月24日)の翻訳です。 ********** Josh Bivens,「不確実性ではなくて、緊縮財政が財政政策の対決の怖い場面だ」 Austerity, Not Uncertainty, Is the Scary Part of Fiscal Showdowns ここ数年、毎年上演されている財政政策のドラマ――昨年は『財政の崖』で、一昨年は法律上の債務の上限だった。今年は再び債務の上限プラス連保政府に引き続き財源を与える議会決議である――が「経済にとって悪

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  • マンキュー、「フランスから問題です」 : M B K 48

    2013年10月07日20:10 カテゴリマンキュー ブログ マンキュー、「フランスから問題です」 A Question from France http://gregmankiw.blogspot.jp/2007/07/question-from-france.html マンキューの2007年7月17日のブログの翻訳です。 どうしてこんな古いものを引っ張りだしてきたかというと、最近日で消費税増税が決定されたからでは 断じてなく、単純に短いからです。元の記事には追加の記事がありますが省略しています。 ********** フランスから問題です A Question from France ウォールストリート・ジャーナルが最近のフランスでの政策議論について報じている。 政府の最新の提案は、政府運営の健康保険と年金に対する企業負担分――従業員数を基準にして決められている――を減らすというもの

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  • クルーグマン、「嘘の危機」 : M B K 48

    2013年10月05日12:11 カテゴリクルーグマン ブログ クルーグマン、「嘘の危機」 http://krugman.blogs.nytimes.com/2013/10/03/phantom-crises-wonkish/ "Phantom Crises"(Wonkish) クルーグマンの10月4日のブログの翻訳です。 左手だけで打ってみました。やはりかなり時間がかかります。ということでまたしばらく休みます。 ********** 嘘の危機(専門的)   Phantom Crises (Wonkish) サイモン・レン=ルイスが、ケン・ロゴフとかという人による、キャメロン首相の緊縮政策を弁護するような内容のコラムに疑問を呈している。レン=ルイスはいくつかの点に対して疑問をぶつけている――その疑問については僕も同感だ。しかし、ここではひとつの点だけに焦点を当てよう: つまり、イギリスは、

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