俳人、滝野瓢水(たきの・ひょうすい)の句に「手にとらで矢張野に置け蓮華草」というのがある。蓮華(れんげ)の花は野の中で咲いているからこそ美しい眺めなのであって、摘んで家に持ち帰っても萎(しお)れてしまうだけだ。やはりそのものに合った環境に置くことが大事だという意味である。 菅直人という政治家を見ているとまったく同じことを感じてしまう。 ケンカ屋が副総理になった途端に牙を抜かれた 私が共産党の政策委員長だった頃、今から10年余り前のことだが、民主党、自由党、社民党などの政調会長と野党同士の会談をよく行った。雑談時に、枝野幸男・当時民主党政調会長から、「菅さんは、若手の議員に『懲罰を恐れていてはダメだ。懲罰をくらってこそ野党議員として一人前だ』と言って、よく尻を叩いていたものです。ともかく乱暴ですから」という趣旨の発言を何度か聞いたことがある。 なるほど、と納得したものである。 共産党という政
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