2021年9月、25歳のハープ、シンセサイザー奏者Nala Sinephro(ナラ・シネフロ)はデビュー作『Space 1.8』をリリースした。発表後、ピッチフォークが“アンビエント・ジャズのランドマーク”として「Best New Music」を与えたほか、年末にはResident Adviserが年間ベストの一枚に選出。幅広いメディアから称賛を受けた。 Sinephroはベルギーのカリブ系(マルティニークにルーツがあるらしい)の家庭に生まれた。ピアニストの母親に育てられ、幼少期からピアノ、フィドル、ヴァイオリンなど様々な楽器を習得するなかでハープという楽器に出会ったという。17年には音楽を学ぶためにロンドンの音大に進学したが3週間で中退している。彼女はこの理由についてガーディアンに「有色人種として、自分の居場所や、自分がやりたいことを表現する場所がなかった」と語っている。アカデミックな音
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