アイヌ民族遺骨 数百体分が混在 北大、ずさん管理認める (03/29 07:05) 北大は28日、医学部がかつて研究目的で収集したアイヌ民族の遺骨について実態を調べた報告書を公表した。それによると、新たに85体分の遺骨が見つかり、収蔵数は計1014体と判明した。ただ、分類し切れずに散在する四肢骨なども数百体分に上り、北大は遺骨の管理がずさんだったことをあらためて認め、同日、北海道アイヌ協会に報告した。 報告書によると、アイヌ民族の遺骨は1931年(昭和6年)~72年、当時の医学部教授らが、道内各地のアイヌ墓地から発掘、収集した。現在は大学の納骨堂に安置されているが、頭骨と四肢骨がばらばらに保管されるなど未整理の状態だったため、2010年から調査に着手した。<北海道新聞3月29日朝刊掲載> 前の記事 次の記事