大分県別府市の市立小学校で、児童が蹴ったサッカーボールが職員室に飛び込み頭に当たってけがをしたとして、当時非常勤講師だった女性(42)が市と児童の両親に約2000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、大分地裁で言い渡された。 中平健裁判長は市側の管理責任などを認め、市と両親に計197万円の支払いを命じた。 判決によると、2004年6月3日夕、同校児童で地元のサッカーチームに所属していた6年男児が運動場で自主練習をしていた際、ゴールの約9メートル手前から蹴ったボールがゴール上方へ外れた。ボールはゴールから約9メートル後ろの職員室に、開いた窓から飛び込み、職員会議に出席していた女性の頭に当たった。女性は頸椎(けいつい)を捻挫した。